Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1970s

Barclay James Harvest 「Berlin」

Barclay James Harvest(以下BJH)は、「ベルリンの壁」が取り壊される前の1987年に、西側のロックバンドとして初めて、ベルリンの壁の東側でライブコンサートを実施したバンドとして知られています。 BJHはさらに7年前の1980年にも西ベルリンでフリーコンサ…

Al Stewart 「Time Passages」

イギリス出身のシンガーソングライター Al Stewart の1978年のアルバム Time Passages のタイトルトラック。この曲はアメリカのBillboardのシングルランキングで最高7位まで達したヒット曲です。同じくBillboardのアダルト・コンテンポラリーのチャートでは1…

America 「Ventura Highway」

このブログのカテゴリーで「音楽」を3つの地域で分けています。だいたい分かるとは思うのですが念のため説明しておくと、 NA/EU:北米とヨーロッパJP:日本HK/TW/KR:香港と台湾と韓国 かなりざっくりな分類ですが、NA/EUとしているのは、曲やアーティストを…

Steve Hackett 「Hoping Love Will Last」

Genesisのアルバム Wind and Wuthering リリース後、バンドを脱退したギタリストの Steve Hackett が翌年 1978年に発表したソロアルバム Please Don't Touch ! は、ゲストヴォーカリストとして、KansasのSteve Walsh、Richie Havens、Randy Crawford といっ…

Genesis 「Your Own Special Way」

Genesisの1977年のアルバム Wind And Wuthering に収録された曲の中で一番フツウの曲がこの「Your Own Special Way」。作曲はMike Rutherford。フツウというのは言い方が悪いかもしれませんが、Tony Banksのシンフォニックなカラーが支配的なこのアルバムの…

Steeleye Span 「All Around My Hat」

Steeleye Spanは、Fairport Convention のベース奏者であったAshley Hutchingsが中心となって結成されたフォークロックバンドで、Hutchingsは初期の数作のアルバム発表後脱退してしまいますが、バンド自体はその後も活動を継続していて、現在もヴォーカルのM…

Foreigner 「Head Games」

Foreignerの1979年の3rdアルバム Head Games のタイトル曲。 Foreignerは、1stと2ndアルバムが全米でヒットして、このアルバムもヒットはしたものの、セールス的には前2作には及ばなかったようで、バンドの人気に少し翳りが出てきた時期です。 このころから…

Supertramp 「Take The Long Way Home」

1979年に世界的大ヒットを記録したSupertrampのアルバム Breakfast in America に収録された曲で、シングルカットもされてヒットしました。私が初めて買った輸入盤のLPレコードが実はこれなんです。 Supertramp / Breakfast in America Supertrampの全盛期と…

Procol Harum 「Whaling Stories」

Procol Harum 1970年発表のアルバム Home。私がこのアルバムを買ったのは1981年のことです。 Procol Harum / Home このアルバムを買うきっかけとなったのが、この曲「Whaling Stories」。確かNHK-FMのクロスオーバーイレブンで放送されたのを聴いたのが最初…

Veronique Sanson 「Amoureuse」

その昔、大阪のよみうりテレビで深夜に「CINEMAだいすき」という映画を放送する枠がありました。不定期で毎回シリーズが組まれて、数本の映画を毎週一作ずつ放送するというものだったと思います。その中で(たぶん1980年代後半だと思うのですが)フランス映…

I Pooh 「Parsifal」

そういえばイタリアのポップミュージックって、私はこの I Pooh しか聴いたことないんですね。おまけにこのバンドにしても初期の作品しか聴いたことがないので、語るべきネタがあまり無いのですが、今回取り上げる1973年のアルバム Parsifal のタイトル曲「P…

Camel 「Ice」

1979年のCamelのアルバム I Can See Your House From Here 収録のインストナンバー。Andrew Latimerならではの叙情的で感情のこもったギターが堪能できる曲です。 Camel / I Can See Your House From Here 1979年なのでアルバムリリースはもちろんアナログ盤…

キーボードソロがある曲(その10):Genesis 「Follow You Follow Me」

1978年のGenesisのアルバム ... And Then There Were Three ... からシングルヒットにもなった曲です。 www.youtube.com 前作 Wind & Wuthering を最後にギタリストのSteve Hackettが抜け、Tony Banks、Phil Collins、Mike Rutherfordの3人体制となったGenes…

Yes 「Wonderous Stories」

YesのアルバムジャケットといえばRoger Deanのイラスト、と言っていいくらいYesとRoger Deanの親和性は強いのですが、一時期、1977年のアルバム Going For The One と1978年の Tormato のアルバムジャケットは Hipgnosis によるデザインを採用していました。…

Neil Young 「Like A Hurricane」

Neil Young の名曲として知られる「Like A Hurricane」は、Neil Youngの1977年のアルバム American Stars 'n Bars にスタジオ録音版が収録されています。その後のライブアルバム Live Rust や Weld などでの迫力のある演奏に比べるとややおとなしい感じがし…

Led Zeppelin 「The Rain Song」

過去の記事でも曲に使用されているときは名前を挙げていたんですけど、メロトロンの音色が好きです。 メロトロンがどんな楽器かというのはWikipediaに詳しく解説されていますので、こちらをご覧いただくとして・・・ ja.wikipedia.org メロトロンの単体の音…

The Moody Blues 「Nights in White Satin」

前回に引き続き1972年のヒット曲の話です。 この年のBillboardシングル年間チャートの32位にこの曲「Nights in White Satin」(邦題「サテンの夜」)が入っています。Billboard Hot 100の週間チャートでは最高位2位にランクされましたが、この曲は1967年のア…

Don McLean 「American Pie」

以前も書きましたが、私が知っている1979年以前の洋楽の多くは後追いで知ったものです。後追いの仕方としては、気に入ったバンド、アーティストの過去の作品を聴くというのが最も多いのですが、この曲は、1979年の年末(?)に、ラジオ番組の「全米 Top 40」で…

King Crimson 「Sailor’s Tale」

King Crimsonのインスト曲というのは、「Red」や「Larks' Tongues in Aspic, Part II」のようなしっかり構築された曲は好きなのですが、インプロヴィゼーション(即興演奏)がかっているものについては正直なところ私は苦手です。でもこの曲は、即興っぽい部…

キーボードソロがある曲(その8):Renaissance 「Ocean Gypsy」

Renaissanceの作品の中では、名作として呼び声が高い1975年のアルバム Scheherazade and Other Stories 収録の曲「Ocesn Gypsy」。個人的にも好きな曲です。 Renaissance / Scheherazade and Other Stories このアルバムをリリースした時期がRenaissanceの全…

キーボードソロがある曲(その7):Godiego 「銀河鉄道999」

Godiego(ゴダイゴ)は1980年前後の時期に日本で大人気でした。「ガンダーラ」でブレイクしてしばらくはTVの歌番組の常連だったと記憶しています。バンドのキーボード担当はリーダーのミッキー吉野さん。ゴダイゴの曲の編曲のほとんどを手掛けています。 こ…

Electric Light Orchestra 「Confusion」

前回紹介したMike Oldfieldのアルバム QE2 は、ヴォコーダーを大々的にフィーチャーした作品でした。1980年前後、ヴォコーダーはエレクトロポップの流行もあって、盛んに使用された流行りの楽器でした。日本ではYellow Magic Orchestraの「Technopolis」の"T…

Boston 「A Man I'll Never Be」

ギタリストのTom Sholz率いるロックバンド Boston の1978年発表の2ndアルバム Don’t Look Back 収録の曲で、シングルとしてもリリースされたのがこの 「A Man I'll Never Be (邦題:遥かなる想い)」です。 Boston / Don't Look Back Bostonのサウンドの魅…

Mike Oldfield アルバム紹介 その5:Platinum

このアルバムがリリースされた1979年の年間ヒットチャートをUSとUKで調べてみました。 Billboard Year-End Hot 100 singles of 1979 - Wikipedia 1979 in British music - Wikipedia 上位20曲を見てみると、USでは半数以上がディスコソング、UKのほうはディ…

Mike Oldfield アルバム紹介 その4:Incantations

Incantations(邦題:呪文)は、1978年に発表されたMike Oldfieldの4th アルバムで、発売当時はアナログ盤2枚組で発売されたトータル70分越えの大作です。 Mike Oldfield / Incantations (上がオリジナルジャケット、下が2011年リマスター盤のもの) 2011年…

Procol Harum 「As Strong As Samson」

以前、Gary Brookerに関する記事を書いたのですが、Procol Harumのオリジナルメンバーで作曲とヴォーカルとピアノを担当していたGary Brookerさんが2月19日に亡くなったことを知りました。2017年にはProcol Harumの50周年記念アルバムを発表していたので、ま…

Mike Oldfield アルバム紹介 その3:Ommadawn

1975年発表の3rdアルバムがこのOmmadawn。Mike Oldfieldのファンの間では、この作品をベストに挙げる人が多いです。 Mike Oldfield / Ommadawn 過去の2作と比較して、このアルバムで大きくフィーチャーされたのはパーカッションで、打楽器を導入したことでよ…

Mike Oldfield アルバム紹介 その2:Hergest Ridge

Hergest Ridgeは、イギリスのイングランドとウェールズの国境付近の Kington という場所にあるなだらかな丘陵地です。 www.google.co.jp オールドフィールドの第2作は、このHergest Ridgeをタイトルとしたアルバムで、前作Tubular Bells 同様のアルバム1曲(…

Mike Oldfield アルバム紹介 その1:Tubular Bells

Mike Oldfieldはイギリス出身の作曲家/ギタリスト/マルチプレイヤーで現在68才。1973年のソロデビューから(今のところ)2017年まで作品を発表し続けています。私がリアルタイムでこの人のアルバムを聴いたのは1982年のアルバム Five Miles Out からで、そ…

Pink Floyd / Wish You Were Here

Hipgnosis(ヒプノシス)はイギリスのデザインアートのチームで、主に1970~80年代にかけて数多くのロックアルバムのアートワークを手がけました。人や動物、絵、オブジェなどをモチーフに、それを加工してシュールなデザインを作りあげるのが作風といえると…