Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1980s

Ton Scherpenzeel 「Heart Of The Universe」

Ton Scherpenzeel (トン・スケルペンツェル)はオランダ出身のキーボード奏者・ソングライターで、自国オランダではロックバンド Kayakの主要メンバーとして活動してきました(Kayakは2022年にフェアウェル・コンサートを実施し、実質バンド活動は終了して…

Genesis 「Silver Rainbow」

Genesisの1983年発表アルバム Genesis は、数ある彼らのアルバムの中でもあまり人気が高くないようです。確かに次作のメガヒットアルバム Invisible Touch と比較すると地味なのは否めません。特にアルバムA面の1曲目に置かれた「Mama」が、ちょっとおどろお…

Jane Siberry 「The White Tent The Raft」

カナダのシンガーソングライター、Jane Siberry の1988年のアルバム The Walking の1曲目に収録されているのがこの曲「The White Tent The Raft」。 Jane Siberryといえば、映画「ペイ・フォワード 可能の王国」の挿入曲として使用された、1993年のアルバム …

キーボードソロがある曲(その19):Tears For Fears 「Shout」

1985年のTears For Fearsの世界的大ヒットアルバム Songs From The Big Chair に収録された、ヒットシングル「Everybody Wants To Rule The World」と並んで彼らの代表曲である「Shout」。Music Videoも盛んにTVでオンエアされたのでとても印象に残っていま…

Cocteau Twins 「Athol-Brose」

Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)の1988年のアルバム Blue Bell Knoll 収録の曲。 私がコクトー・ツインズを初めて聴いたのは傑作として評価の高いアルバム Treasures だったのですが、ヴォーカルのElizabeth Fraserの美声と流麗なメロディーはに反して…

Queen 「Save Me」

Queenはデビュー当初から日本では人気があったので、洋楽に興味が無くてもラジオから流れるQueenの曲が頻繁に耳に入ってきていました。そういうわけで個人的には彼らの1970年代中期のサウンドが強く印象に残っています。 1970年代後半に入ると、アメリカでの…

The Fixx 「Are We Ourselves ?」

The Fixx は、イギリスのニューウェーヴ系のロックバンドで、1980年代前半に主にアメリカで人気がありました。ヒットチャートの上位に食い込むシングルヒットがそれなりにあったので、当時全米Top40を聴いていた自分としては記憶に残っている曲がいくつかあ…

The Police 「Spirits in the Material World」

The Policeが制作したアルバムは1978年のデビュー作 Outlandos d'Amour から1983年の Synchronicity までの全5作しかないのですが、この時期のロックバンドの中では非常に大きな存在感があって、そのサウンドが他のバンドへ与えた影響も大きかったと思います…

キーボードソロがある曲(その17):Jon Anderson 「All in a Matter of Time」

Jon Anderson のソロアルバム Animation に収録の曲。イギリスではシングルでもリリースされたそうです。 Jon Anderson / Animation このアルバムのレコーディングでキーボードを担当したのは David Sancious。アメリカのミュージシャンで、古くはBruce Spri…

Prefab Sprout 「Goodbye Lucille #1」

イギリスのバンド Prefab Sprout の1985年のアルバム Steve McQueen は名盤として名高いですが、私も大好きな作品です。(当時アメリカでは、アルバムタイトルが実在の人物の名前ということで Two Wheels Good というタイトルで発売されました) 特にSide 1…

効果音が印象的な曲いろいろ

今回は、効果音が印象的な曲をいくつか取り上げてみました。ここでいう「効果音」とは、シンセで合成したような抽象的な音ではなく、現実に存在する音に限定します。もちろんそのような効果音が使用されている曲は数多くあるので、あくまで私が知っているご…

キーボードソロがある曲(その16):The Moody Blues 「Going Nowhere」

The Moody Blues の1983年のアルバム The Present に収録された曲で、シングルカットされた曲「Sitting At The Wheel」のB面にカップリングされました(US盤)。 この時期のバンドのキーボード奏者は前作から加入した Patric Moraz。Morazは1970年代には Ref…

The Alan Parsons Project 「Games People Play」

The Alan Parsons Project(以下、APP)の1980年のアルバム The Turn of A Friendly Card (邦題:運命の切り札)収録の曲、シングルとしてもリリースされて全米ではそこそこのヒットになったと記憶しています。 この曲のポイントは何といってもイントロから…

Lindsey Buckingham 「Go Insane」

1970年代中頃からFleetwood Mac に加入し、シンガー兼ソングライターとしてバンドを牽引していった Lindsey Buckingham が1984年にリリースしたソロアルバム Go Insane は、ポップだけど実験的な音作りが刺激的だった作品でした。 ギターの名手としても知ら…

Orchestral Manoeuvres in The Dark / Dazzle Ships

Orchestral Manoeuvres in The Dark(OMD)の1983年のアルバム Dazzle Ships のことは以前少しだけ取り上げました。 moonshineplus.hatenablog.com このアルバム Dazzle Ships は、ラジオ放送や時報その他SEを大胆に導入して、曲に組み込んだり、コラージュ…

ファンファーレ風シンセで始まる曲いろいろ

今回は「キーボードソロがある曲」シリーズの特別版ということで、ファンファーレ風、というか派手なブラス系シンセサウンドのイントロの曲を思いつくままに選んでみました。 まずは有名なものから。Europeの 1986年のアルバム The Final Countdown のタイト…

Yes 「Tempus Fugit」

Yes の1980年のアルバム Drama は、Yesの顔であるヴォーカルのJon Andersonと、キーボードのRick Wakemanが不在(代わりに The Buggles の Trevor Horn と Geoff Downs が加入)となったメンバーで制作されていて、リリース当時は不評を買っていたようですが…

Rush 「Marathon」

Rushの1980年代の作品は、曲がコンパクトになり、シンセを多用したりと最もポップ路線に近づいた時期です。この頃のRushで一番好きな曲が1985年のアルバム Power Windows 収録の「Marathon」です。 Rush / Power Windows この曲はなんといってもライブでの再…

尾崎亜美 「蒼夜曲~セレナーデ」

1970年代後半から1980年代前半にかけて、数多くのヒット曲を生み出したシンガーソングライター尾崎亜美さん。私は尾崎亜美さんの熱心なファンというわけでは無かったのですが、「マイ・ピュア・レディ」「ストップモーション」「21世紀のシンデレラ」といっ…

The Clash 「Hitsville U.K.」

曲名に「アメリカ(AmericaやUSA)」という言葉が付く曲は多いんですが、曲名に「イギリス(EnglandやUK)」やその他の国名が付く曲はあんまりないですよね。やっぱりポップ音楽ビジネスの規模の大きさもさることながら、音楽ジャンルの中でアメリカが起源に…

キーボードソロがある曲(その14):Camel 「Cloak and Dagger Man」

Camel のメンバーのキーボード奏者といえば、デビュー以来Peter Bardensが担当していましたが、1978年のアルバム Echoes を最後に脱退し、その後は固定メンバーとしてのキーボード奏者はいなくなってしまいます。この曲が収録された1984年のアルバム Station…

Falco 「Rock Me Amadeus」

1980年代、全米でヒットした数少ない英語以外の曲のひとつがこの Falco の「Rock Me Amadeus」。1985年に世界的にヒットした曲です。 先日久しぶりにこの曲をサブスクで聴いてみたんですが、最初にFalcoのオリジナルアルバム Falco 3 に収録された「Rock Me …

PSY・S 「遠い空」

PSY・Sの音楽活動は1980年代中頃から約10年間で、バンドサウンドを基本にしたポップソングを作ってきましたが、ユニークな音楽の制作手法にも注目されていました。 ひとつはサウンドの制作方法で、Fairlightに代表されるサンプリングを活用して、それをギミ…

Peter Hammill 「Painting By Numbers」

Peter Hammill は1970年代前半にイギリスのロックバンド Van Der Graaf Generator で活動していたシンガー兼マルチ奏者です。1970年代後半からはシンガーソングライターとしてとして数多くのアルバムを残している「孤高のロック詩人」的なアーティストです。…

Dire Straits 「Telegraph Road」

Dire Straits の1982年のアルバム Love Over Gold は、前作 Making Movies からさらにアーティスティックな指向を強めた作品になりました。曲で一つの物語を綴るような作風はこのアルバムがピークだったと思います。アルバム収録曲は5曲、もっとも短い曲でも…

Clannad 「Theme from Harry's Game」

Clannadは、Brennan兄妹と彼らの叔父にあたるDuggan兄弟で結成された、アイルランド出身のグループです。一時期 Enya が在籍していたことでも知られています。 彼らは1970年代前半から音楽活動を始めていて、当初はアイリッシュトラッドを中心に演奏するフォ…

Blue Öyster Cult 「The Siege and Investiture of Baron Von Frankenstein's Castle at Weisseria」

アメリカのハードロックバンド、Blue Öyster Cult(以下「BOC」)の1988年のアルバム Imaginos に収録された曲。曲名は「ヴァイセリアにあるフランケンシュタイン男爵の城の包囲と叙任」と訳せばいいんでしょうか? 私はBOCのことをほとんど知らなくて、アル…

Vandenberg 「Waiting for the Night」

昔この曲が好きでカセットテープに録音して良く聴いていました。全米でヒットした曲だと勘違いしていましたが、日本でのみシングルカットされた曲だったんですね(全米ヒットしたのは前作アルバム収録の「Burning Heart」のほう)。1983年のアルバム Heading…

Toto 「Turn Back」

Totoの最大のヒット作といえばアルバム Toto IV なのですが、個人的には、その前作となる1981年の3rdアルバム Turn Back が一番好きな作品です。1stと2ndアルバムでは、フュージョン、プログレ、ディスコなどのバラエティに富んだサウンドを取り入れてきまし…

谷山浩子 「SEAGULL」

なぜか今年になって買ってしまったCD。谷山浩子さんの1983年のアルバム たんぽぽサラダ。私は谷山浩子さんの熱心なファンではないのですが、このアルバムと次作の 水の中のライオン は好きな作品です。 谷山浩子 / たんぽぽサラダ 上記アルバムと 時の少女 …