Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

The Alan Parsons Project 「Limelight」

Alan Parsonsの記事を書いたので、The Alan Parsons Projectの曲から1曲。

The Alan Parsons ProjectではソングライターであるEric Woolfson以外にも数多くのヴォーカリストが参加していますが、1曲しか参加していないヴォーカリストがGary Brookerです。この人はProcol Harum(「A Whiter Shade of Pale:邦題 青い影」で有名なバンド)のリーダーであり、ピアノとリードヴォーカル担当をしていますが、この頃はバンドを解散してソロ活動をしていましたが、アルバムの売れ行きは芳しくなかったようでした。

この曲の歌詞(作詞はEric Woolfson)では、「ステージの下で演じることを決してやめることはない」というアーティストの決意がつづられており、この頃のGary Brookerの状況を考えながら聴くと心に響くものがあります。

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The Alan Parsons Project / Stereotomy

この曲が収録された1986年のアルバム Stereotomy は、ここ数作のポップ路線からややハードなサウンドに変化したせいか、あまりヒットしなかったように思いますが、この曲は、BrookerのProcol Harum時代と変わらぬソウルフルなヴォーカルが光る曲だったと思います。

Procol Harumはその後1990年代に再結成され、アルバムも数作発表しています。2017年にはグループ結成50周年(オリジナルメンバーはBrookerしか残っていませんが)を記念しての新作 Novum を発表しています。このアルバムでのGary Brookerのヴォーカルを聴くと、50年前の「青い影」の頃とほとんど変わらない声に驚かされます(もともと渋い声だったのもありますが)。

 

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