前回に引き続きJon Andersonネタです。AndersonはYesとしての活動中(あるいは脱退中…)に並行してソロ活動も行っていて、その中で他のアーティストとのコラボレーションを数多く行っています。Andersonのヴォーカルは、高音のハスキーヴォイスで非常にユニークなので、きっと様々なアーティストからの誘いがあったのだと想像しています。もちろん、Anderson自身が移り気好奇心旺盛で、様々なタイプの音楽で歌いたかったという要素もあると思います。
代表的なのは前回紹介したVangelisとの活動ですが、同じシンセサイザー奏者である喜多郎ともコラボレーションを行ったことがあり、その成果は1992年の喜多郎のアルバム Dream の3曲にヴォーカルとして参加という形で残っています。
喜多郎 / Dream
この3曲のうちの1曲「Island of Life」は、元々は喜多郎が音楽を担当した映画「十五少女漂流記」の主題歌で、日本ではシングルとして発表されていますが、これを再録音したのがこのアルバムに収録されたバージョンとのこと。このアルバムに収録されたバージョンは、中盤から8ビートのドラムとエレクトリックギターの演奏がフィーチャーされたロックっぽいものになっていますが、主題歌バージョンはだいぶ印象が違っています。
主題歌バージョンのシングルCDは既に廃盤になっていて入手できません。私自身はこの曲の存在は知っていましたが、CDを買って聴いたことはなく、Apple Musicで後追いで聴いた部類なので大きなことは言えませんが、興味があってYouTubeで調べてみるとありました(あるもんですね)。
そういうわけで、主題歌バージョンを聴いてみると、後半の演奏部分にはギターは入っておらず、シンセのオーケストレーションになっていました。個人的には主題歌バージョンのほうが喜多郎サウンドらしいのかなと思っているのですが、アルバム Dream に同じバージョンを入れなかったのは、何か事情があったんでしょうね。
以下のYouTube動画で聴けるのはアルバムバージョンです。