美しい歌声とストリングス:新居昭乃 「美しい星」

1986年公開のアニメ映画「ウィンダリア」で使用された曲です。クレジット上は『挿入歌』となっていますが、エンドロールで流れた曲であり、実質上の映画主題歌だと思います。新居昭乃さんのデビューシングルに収録されていて(当時はアナログ盤)、A面は同映画で使用された「約束」でB面にこの曲が収録されていたようです。

私がこの映画を見たのは公開よりもずっと後のTV放映版だったのですが、エンドロールで流れるこの曲が気になって、なんとかCDショップを探し回って、この曲が収録された新居昭乃さんの1stアルバムを入手したことを覚えています。

f:id:tankaz:20211222202924j:plain

新居昭乃 / 懐かしい未来

「美しい星」の作詞作曲は新居さん自身、編曲はウィンダリアの映画音楽も担当した門倉聡さんで、1stアルバムの9曲中5曲のアレンジも担当しています。アルバムの他の曲は、当時主流となっていたデジタル風のサウンドで占められていますが、この「美しい星」は全く質感が異なっていて、ハープの演奏で静かに始まり、後半は徐々にストリングスが分厚くなっていき、最後はクワイヤー(これはサンプリングかな?)で締めくくる演奏をバックに、新居さんが透明感のあるヴォーカルで歌う、シンフォニック感あふれる曲となっています。歌われる歌詞も、映画のエンディング部分のストーリーに沿ったものとなっていて、この曲を聴くと映画のエンディングシーンがぱっと浮かんできます。

新居昭乃さんは後に自己のアルバムにセルフカバーを収録していますが、どうやってもこのバージョンには追い付くことができない、この時の新居さんの声と曲のアレンジとのコンビネーションで生まれた名曲だと思います。

現在、配信でこの曲を聴くには、 ウインダリア 音楽篇 というアルバムで聴くことができるようです。