先日、Vangelisと喜多郎の記事を書いているときに頭に浮かんでしまって離れないので、ここに書いておきたいと思います。
Gandalfはオーストリアのミューエイジ系(ヒーリング系)音楽のアーティストで、1980年代から現代までコンスタントに活動している人のようです。
この曲はGandalfの1992年発表のアルバム Gallery of Dreams のタイトル曲ですが、なんでこのアルバムを知ったかというと、「marquee」という雑誌(当時はプログレッシブロックの雑誌でした。今は同じ名前でアイドルを扱う雑誌になってるみたいですが)のレビューで紹介されていて、たぶん元GenesisのギタリストSteve Hackettが参加していて云々、が書かれていたと思うのですが、それがCDを買う動機だったかどうかはもはや不明です・・・。
Gandalf / Gallery of Dreams
この曲は、アルバム中唯一ヴォーカルをフィーチャーした曲になっています。ヴォーカルを担当しているのは Tracy Hitchingsという女性ヴォーカリストで、プログレッシブロックのバンドでヴォーカルを担当している人のようです。
このアルバムのトータルなサウンドとしては、Gandalf自身が演奏するギターとシンセサイザーのアンサンブルで、いわゆるヒーリングミュージック的なものなのですが、Hitchingsのヴォーカルはこれとはタイプの異なる、ロック系のヴォーカル(若干ドスの効いた声)で、言い方は悪いですが下世話なイメージがあって、アルバム全体の中ではミスマッチ感があります。ただ、他の曲があまりにもヒーリング的で神聖なイメージがあるため、逆にこのヴォーカルが入ることで、いいアクセントになっているとも言えます。曲の途中からゲスト参加のSteve Hackettのエレクトリックギターが入ってきて、これも若干のロック的味付けをしている感があり、アルバムを通して聴くと、この曲でスピリチュアルな世界から現実世界に戻ってきたような気分になります。(私はこのアルバムを通しで聴くことはあまりなくて、ほぼこの曲しか聴いていませんが・・・)