引き続き昔の話なのですが、たぶんこれが私が買った中で最初の「CDの」アルバムだと思います。
PSY・S(サイズ)が1986年に発表した2nd アルバムです。PSY・Sは作編曲/キーボードの松浦雅也さんとヴォーカルの安則まみ(チャカ)さんの2人組ユニットで、この時期は松浦さんが個人購入したFairlight CMIを駆使してサウンドを制作していました。いわゆる打ち込み音楽なのですが、打ち込みを感じさせないリアルなアレンジでバンドサウンドを再現するという方向性で曲を作っていた印象があります。
で、私が最初に聴いたPSY・Sの曲というのがこのアルバムに収録された「Another Diary」です。イントロと曲中に登場するオーケストラルヒットがアクセントになったポップな曲なのですが、変に洋楽風にならず、どこか懐かしい日本的なメロディが魅力的です。当時私はほとんど洋楽しか聴いていなかったのですが、日本のポップスを聴くきっかけとなった個人的には結構重要な曲だったりもします。
PSY・SはFairlightを使用した音楽制作というだけでなく、さまざまなレコーディング上の実験を行っており、そういうスタイルも気に入っていて、1994年の最後のスタジオ録音アルバム Emotional Engine までリアルタイムでアルバムを聴いていました。(あ、1stだけはなぜか聴いてないです)
個人的に好きなPSY・Sの曲は他にもいっぱいあるので、いずれまた紹介しようと思います。