冷たい空気と泣きのギター:Camel 「Stationary Traveller」

私が最初に聴いたCamelのアルバムは、1984年リリースのこの Stationary Traveller でした。

f:id:tankaz:20220122113455j:plain

Camel / Stationary Traveller

イギリスのロックバンドCamelは、ギタリストのAndrew Latimerを中心に1970年代初期に結成された、抒情的でファンタジックなサウンドが特徴のバンドでした。しかし、1980年前後からメンバーの脱退があり、前作 Single Factor ではオリジナルメンバーはLatimer一人となってしまいました。本作もLatimerのソロアルバムといってもおかしくない作品になっています。

本作は東西分断時代のベルリンをテーマにしたコンセプトアルバムとなっていて、ミュージックビデオも製作されました。私はこのビデオの一部を(たぶん)MTVで見たのがきっかけで、VHSで販売されていたビデオカセットを購入して視聴したところ、めっちゃハマりました。その後のCamelのアルバムや過去のアルバムも聴いて好きな曲も多いのですが、どれか一つを選ぶと言われれば個人的にはこのアルバムです。

タイトル曲「Stationary Traveller」はアルバム10曲中3曲あるインスト曲のうちの一つ。アコースティックギターの導入部からパンフルートの間奏部、そしてクライマックスのエレクトリックギターのソロと、すべてLatimerがこなしています。バックを埋めるシンセはオランダのシンフォロックバンドKayakのリーダー Tom Scherpenzeelの演奏。アルバムのカバーアートでイラストのような哀愁の漂う冷たい空気を感じさせるサウンドの中、Latimerの熱い、泣きのギターが響き渡るナンバーです。

こちらは、CamelのYouTubeチャンネルで公開されている2003年のライブ映像。スタジオ録音盤と異なりアコースティックギターは弾いていませんが、これはこれで味わい深いです。泣きのギターを弾いているLatimerの顔はまるでラクダみたい。

www.youtube.com

 

もう一つ、これは私がVHSで見たビデオの映像です(後に、ライブ映像に挿入されていたドラマ部分を削除した形でDVDでも発売されています)。

https://www.youtube.com/watch?v=-qdvaICS-Bc