Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Procol Harum 「As Strong As Samson」

以前、Gary Brookerに関する記事を書いたのですが、Procol Harumのオリジナルメンバーで作曲とヴォーカルとピアノを担当していたGary Brookerさんが2月19日に亡くなったことを知りました。2017年にはProcol Harumの50周年記念アルバムを発表していたので、まだまだ元気かなと思っていたのですが・・・。ご冥福をお祈りします。

 

Procol Harumについては完全に後追いで聴いているのですが、好きなバンドの一つです。個人的にはMatthew Fisher(オルガン)とRobin Trower(ギター)がバンドに在籍中で、それぞれが個性を主張していたしていた1969年のアルバム A Salty Dog が好きなのですが、このアルバムではどちらかというと、Matthew FisherやRobin Trowerが作曲した曲のほうが好きだったりします。

ということで、他のProcol Harumのアルバムから1曲ピックアップしてみました。Procol Harumといえば「A Whiter Shade of Pale(青い影)」が圧倒的に有名ですが、この曲はMatther Fisherとの共作だったので、Brookerの単独の作曲ということで選んだのが、1974年のアルバム Exotic Birds and Fruit に収録の「As Strong As Samson」です。(他にもいい曲あるのですが、なんとなく思い浮かんだのがこの曲だったので・・・)

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Procol Harum / Exotic Birds and Fruit

このアルバムの前作 Grand Hotel ではオーケストラをフィーチャーしたサウンドで、下降気味だった人気を一旦取り戻したのですが、本作では以前のバンドスタイルの演奏に戻っています。Wikipediaによれば、Gary Brookerとしてはこの時期、オーケストラサウンドはもう"enough"だったとのこと。

この曲「As Strong As Samson」では、Gary Brookerのピアノとソウルフルなヴォーカルがメインではあるものの、Chris Copping(Matthew Fisher脱退後のオルガン奏者として加入)の演奏するオルガンとのバランスも良く、B.J. Wilsonによるドラマチックなドラミングも冴えていて、全盛期の彼らのサウンドを彷彿させるいい曲だと思います。

サブスク(Apple Music)ではこのアルバムは聴けないようで、またYouTubeにもオフィシャルの音源は無いのですが、こちらを参考までに。

As Strong As Samson by Procol Harum REMASTERED - YouTube