シンガーソングライター、イノトモさんの最新作が2/22にリリースされてました。一時期はアルバムのリリースが少ない時期があったのですが、前作から1年ちょっとでの新作発表ということで喜ばしいです。サブスクでも聴けるようになっていたので全曲聴いてみました。
イノトモ / 終わりとはじまり
1. period
2. ねじれの宇宙
3. 絡まるツタ
4. 儚いもの
5. AND SWEET HAPPY DAYS
6. ヒリヒリ
7. せかいのかたすみからはじまる
8. ほほえみさえも
9. あたらしいせかい
サウンドは最近のイノトモさんのアルバムと同様、シンプルでアコースティックなバンドサウンドで、曲によってはオルガンや管楽器がいいあんばいにアクセントになっていて聴きやすいです。
歌詞の世界に目を向けると、今回収録された曲の多くは、アルバムタイトルの「終わり」と「はじまり」に代表される「マイナスの心」と「プラスの心」をテーマにしたもので構成されていて、アルバムの曲を順に聴いていくと、マイナスから徐々にプラスに変化していくような順番で曲が並んでいるように感じました。最後まで聴き通すと何か心が洗われたような気持になります。
最後の曲「あたらしいせかい」は、NHK Eテレの幼児向け番組に書き下ろした曲「あたらしいいちにち」の歌詞を変えた曲ですが、
「あたらしい気持ちで/それぞれのことばで/しあわせなやり方で/響きあえる」
というフレーズが気に入っています。「幸せのかたちは人それぞれで、それをお互いが分かり合えることが大切」という意味だと理解したのですが、これをやわらかな言葉で伝えるところがイノトモさんらしいです。
決して流行りの音楽ではありませんが、しっかりと心に届く大人のアルバムだと思いました。
今はYouTubeでも全曲聴けるみたいです。
イノトモさんのnoteでは収録曲に関するエピソードも見ることができます。
