Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Styx 「Half Penny, Two Penny」

前回紹介したZebraのようなアメリカのロックバンドで、ハードロックがベースだけど、キーボードでシンフォニックな色付けをしているようなサウンドは、昔は「プログレハード」と呼ばれてました(たぶん日本独自のジャンル分け?)。

Wikipediaの「アメリカン・プログレ・ハード」という項目では、代表的なバンドとして以下が挙げられていました。

ボストン
カンサス
ジャーニー
スティクス
フォリナー
REOスピードワゴン
TOTO

他にはアンブロージアなんかもそうだと思います。

大仰できらびやかなサウンドのハードロックの場合ざっくりそう呼ばれていた気もして、どこがプログレやねんみたいな部分はあるんですけど・・・。上記のバンドの中では、本来のプログレッシヴ・ロックに近いと思うのはカンサスくらいだと思います。

 

と、前置きはこのへんで、今回ご紹介する曲はKansasではなくて、Styxの「Half Penny, Two Penny」、1981年の彼らの代表的アルバム Paradise Theater に収録された曲です。

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Styx / Paradise Theater 

このアルバムは、シカゴに実在した劇場 Paradise Theater を題材にしたコンセプトアルバムの体裁を取りながらもキャッチーな曲が多く収録され、世界的に大ヒットとなった作品です。特に「The Best of Times」は全米シングルチャート1位にもなりました。

当時は私もこのヒット曲を中心にこのアルバムを聴いていたのですが、いつの頃からかこの曲「Half-Penny, Two-Penny」が好きなりました。当時のバンドメンバーの中ではDennis DeYoung、Tommy Shawに次ぐ第三のライター/シンガーであるJames Youngの作品で、ダークなロックンロールともに圧巻のギターソロが堪能できるドラマチックな曲です。後半部からエンディングである次のトラック「A.D. 1958」へなだれ込む展開も素晴らしいです。

ちなみに当時のアナログ盤ではこの曲は4分34秒までで、その後は次のトラックに含まれていました。でも今のトラック分割のほうが聴きやすいですね。

www.youtube.com

おまけ:当時のアナログ盤のB面にはレーザーエッチング加工が施されていました。

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