この曲は、Genesisのアルバム Calling All Stations にヴォーカルとして参加したことで知られる Ray Wilson が2009年にリリースしたソロアルバム Propaganda Man のタイトルトラックです。
Ray Wilson / Propaganda Man
この曲のMVが今年の4月にYouTubeで公開されています。
Wilsonのコメントには、「この曲はプロパガンダの破壊性と真実の重要性についての曲だ。」と書かれています。10年以上前の曲のMVを今制作して公開する理由はもちろん、ロシアのウクライナ侵攻へのリアクションだと思います。(MVには"nowar"のハッシュタグもあり)
ちょっと調べてみたところ、この曲が書かれた2008年頃にも、ロシアによるグルジア(現ジョージア)への侵攻(なんと北京オリンピックの期間中に行われた)という事件があり、この曲がこの事件に触発されたかものは定かではありませんが、ロシア近隣のヨーロッパの国々には常に緊張感が存在していることを改めて認識しました。
このMVの音源は、2016年にドイツのハンブルグで行われたライブバージョンで、2017に発表のライブアルバム Time & Distance に収録されているものですが、スタジオ録音バージョンと比べると長尺で、ライブ用に追加された、途中から始まるピアノソロに導かれてのギターソロが圧巻です。
一方スタジオ録音バージョンは、「Propaganda Man」と「More Propaganda」という2曲に分割されています。