Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Don McLean 「American Pie」

以前も書きましたが、私が知っている1979年以前の洋楽の多くは後追いで知ったものです。後追いの仕方としては、気に入ったバンド、アーティストの過去の作品を聴くというのが最も多いのですが、この曲は、1979年の年末(?)に、ラジオ番組の「全米 Top 40」で、Billboardが集計した「1970年代のTOP100」という特番を放送していて、その中で初めて聴いて気に入った曲です。

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アメリカのシンガーソングライター Don McLeanの「American Pie」は、1972年の全米No.1ヒットで、同年のBillboard年間チャート3位にランキングされた大ヒット曲です。

ちなみにこの年の年間チャートの第2位はGilbert O'Sullivanの「Alone Again (Naturally)」、第4位はHarry Nilssonの「Without You」ということで、日本でも有名なヒット曲2曲に挟まれて、この曲は日本では比較的知名度は低いんじゃないかなと思いますが、とてもいい曲なんですよ。8分半ありますが・・・

彼の2ndアルバム American Pie に収録されています。

Don Mclean / American Pie

この曲で歌われている"The Day The Music Died"(音楽が死んだ日)というのは、伝説的なロックンロールシンガー、Buddy Hollyが飛行機事故で亡くなった1959年2月3日のことを指しています。この歌はこの「音楽が死んだ日」を回想しながら、過去のアメリカの出来事や文化を振り返るという内容になっていて、懐かしいロックンロール風のサウンドに乗せて歌われるこの曲は、アメリカ人には強い印象がある曲なんだろうなと推察します。

あと、歌詞の中に登場する"This'll be the day that I die"というフレーズは、Buddy Hollyの曲「That'll Be The Day」を参照したもので、"That'll be the day when I die"(僕が死ぬなんてありえない)という歌詞を言い換えて、(これが僕が死ぬ日なんだ)としているところに、この歌の感傷的イメージが宿っているんじゃないかと思います。