Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

さよならポニーテール 「思い出がカナしくなる前に」

今は無き大阪梅田マルビルのタワレコの試聴コーナーでこのCDを初めて聴いて即買いしたのが2011年の5月頃なので、もう11年も経っているのですが、今でも時々聴いているマイフェバリットアルバムが、さよならポニーテール(略称「さよポニ」)の モミュの木の向こう側

さよならポニーテール / モミュの木の向こう側

 

「みぃな」(リードヴォーカル)、「なっちゃん」と「あゆみん」(コーラス)の3人と、バッキングトラックを制作するメンバーが顔を合わせることなく、インターネットを通じてレコーディングデータをやり取りするという、当時としては斬新な手法で制作された音楽で、ライブ活動は行わず、なおかつメンバーは誰一人としてメディアに顔を出さないという、ボカロ等のネット発ミュージシャンと近い立ち位置なのですが、作る音楽が良質なシティポップという点が個人的には非常にインパクトが強かったです。

特にみぃなのヴォーカルが素人っぽいところがありながらも独特なヴォイスで魅力的です。さよポニは次作以降、ヴォーカリストが2人増えて5人になって他のメンバーもリードヴォーカルを担当するようになったり、サウンド面でアイドルグループっぽいイメージを押し出したり、グルーヴィーなサウンドを取り込んだりして現在も活動中ですが、個人的にはこのアルバムがベストだと思っています。

このアルバム収録曲はほぼ全曲お気に入りなんですが、YouTubeにアップされているのはこの「思い出がカナしくなる前に」だけなので、とりあえずこの音源だけご紹介。アルバム1曲目に収録されたスローテンポの曲で、ギター、ベース、ドラムとエレピ、オルガンというシンプルな構成の演奏をバックに、みぃなのヴォーカルが映えます。オルガンがいい味出してます。

www.youtube.com

さよポニはCDでのアルバム制作を活動のメインとしていたため、サブスクへの解禁も遅かったようで、このアルバムも現在はサブスクのカタログには入っていません。ただ今年、本作のアナログ盤がリリースされたりしたので、そのうちサブスクでも聴くことができるようになるかも・・・。