Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

I Pooh 「Parsifal」

そういえばイタリアのポップミュージックって、私はこの I Pooh しか聴いたことないんですね。おまけにこのバンドにしても初期の作品しか聴いたことがないので、語るべきネタがあまり無いのですが、今回取り上げる1973年のアルバム Parsifal のタイトル曲「Parsifal」はとても好きな曲です。

I Pooh / Parsifal

 

キングレコードがユーロピアンロックコレクション(?)というシリーズで紹介していたアルバムということでこれを買ったのですが、「プログレの名盤」などと宣伝されている割には、ポップな曲にオーケストラを被せてみました、みたいな感じの曲が多くてちょっと残念だった記憶があります。でもこの「Parsifal」については、オーケストラによるインストパートを含む大作というのもありますが、美しいメロディとギターソロ(以下の動画の8分35秒くらいから)のカッコよさに特に惹かれました。

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最近知ったことですが、I Poohは2016年で50年に及ぶグループとしての活動を終了していて、解散コンサートが行われたそうです。この時の映像もYouTubeで見ることができるのですが、ライブではオーケストラ無しでの演奏となっています。

下の動画は、2016年12月30日にボローニャで行われた最後のコンサートでの「Parsifal」の映像らしいですが、当時のメンバーの年齢が60代半ばとは思えない迫力ある演奏を披露しています。リーダーでキーボード奏者のRoby Facchinettiは、コルグのシンセ KRONOSでスタジオ録音版のオーケストラパートを見事に再現していて、ピアノパートの演奏も素晴らしいです。途中ドラムのStefano D'Orazioがフルート、ベースのRed Canzianがリコーダーを演奏していて、こちらもいい味を出していますね。

そしてDodi Battagliaのギター、もう40年以上に渡ってステージで演奏しているだけあって手慣れた感じではあるのですが、存在感のあるギターソロはスタジオ録音版以上だと思います。終始笑顔で演奏しているのもいいです。

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