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個人的に好きな曲たちについて書いています。

Barclay James Harvest 「Berlin」

Barclay James Harvest(以下BJH)は、「ベルリンの壁」が取り壊される前の1987年に、西側のロックバンドとして初めて、ベルリンの壁の東側でライブコンサートを実施したバンドとして知られています。

BJHはさらに7年前の1980年にも西ベルリンでフリーコンサートを開催して、このライブを記録したアルバム Berlin – A Concert for the People はドイツ(当時は西ドイツ)で1位を獲得しています。

そして、このコンサートを実施するきっかけとなったのが、1978年のアルバム XII に収録された曲「Berlin」だったのだと思われます。

Barclay James Harvest / XII

「Berlin」は、バンドのベース奏者でメインソングライターの一人である Les Holroyd による作詞・作曲で、Holroydの柔らかいハイトーンのヴォーカルで、壁で分断されたベルリンに想いをはせて歌われる曲。前作のスタジオ録音アルバム Gone To Earth 収録の「Hymn」(こちらは John Lees の曲)と並ぶ、この時期のBJHの代表曲です。

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Berlin

Came to your border
Looking back into the night
Falling down on the city lights far away

国境付近を訪れたとき、振り返ると
遥か彼方の街の灯りが夜の中へ沈み込んでいこうとしていた
(注:この歌では"you"はベルリンを指しているようです)

Tell me the answer
Who knows the wrong from the right?
Years may come and years they go
You've seen your bridges burning
And the wheels of time keep turning

教えてくれ
何が正しくて何が間違っているかなんて誰が分かるのか?
何年もの月日が来ては去っていくだろう
あなたは、この街の橋が燃え、時の車輪が回り続けているのを
ずっと見てきたんだ

Like a ship in the night
You passed along the highways of my life
And now my mind you're always in.
And ten thirty flight will soon be heading my way
As she sails across the skyway of Berlin.

夜に進む船のように
あなたは私の人生のハイウェイを通っていて
そして今も心の中にはいつもあなたがいる

22時30分着のフライトは間もなくやって来る
ベルリンの空の路を横断して

Thought I heard your bells cry
Bringing the life to your face
The time for tears has passed away
Can't you see the night is lifting
And the sands of time are shifting

あなたの鐘が叫ぶのを聞いたように思った
あなたの顔に命をもたらして
涙の時は終わりを告げたんだ
夜は明け、時の砂は流れ落ちようとしているのが分かるかい?

(以下省略:誤訳はご容赦ください)