Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

尾崎亜美 「蒼夜曲~セレナーデ」

1970年代後半から1980年代前半にかけて、数多くのヒット曲を生み出したシンガーソングライター尾崎亜美さん。私は尾崎亜美さんの熱心なファンというわけでは無かったのですが、「マイ・ピュア・レディ」「ストップモーション」「21世紀のシンデレラ」といったご自身のヒット曲や他のシンガーに楽曲提供してヒットした「オリビアを聴きながら」や「春の予感」などがラジオからよく聴こえてきたのを憶えています。

実は尾崎亜美さんのオリジナルアルバムは持っていなくて、ずっと後になってベストアルバムを購入したのですが、ベストアルバムに当然入っていると思っていたこの曲「蒼夜曲~セレナーデ」のシングルバージョンは、なぜか収録されたものがありませんでした(理由はよく知らないです。探し方が悪かったのかも?)。でもようやく2013年に尾崎さんの旧作の再リリースがあった際に、1981年のアルバム HOT BABY にボーナストラックとして収録されました。

尾崎亜美 / HOT BABY

このアルバムは、David Fosterがプロデュースし、当時の人気ミュージシャン(TOTOメンバーも含む)が演奏したLA録音盤ということが話題でした。確かにキレがあってゴージャスなサウンドは魅力的なのですが、オリジナルアルバムの最後に収録された「蒼夜曲~セレナーデ」のアルバムバージョンと、その後に追加で収録されたシングルバージョンを聴くと、圧倒的にシングルバージョンのほうがいいです。

あくまで個人の好みだと思いますが、アルバムバージョンのほうはビートを強調してかつテンポを少し速くしているせいで、この曲での尾崎亜美さんの情感溢れる歌が生かされてないと思うのです(特にサビの部分)。この曲は後にアルバム Lapis Lazuli でご自身がセルフカバーされていますが、こちらは逆にスロウすぎてちょっと重すぎる感があります。

というわけで、この曲「蒼夜曲~セレナーデ」の私的ベストはシングルバージョン。作詞・作曲・編曲すべて尾崎亜美さんによる名曲です。

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ちなみに当時のシングルレコードのジャケットはこちら。