Procol Harum の1969年発表のサードアルバム A Salty Dog 収録の曲。
Procol HarumのメインライターはGary Brookerなのですが、このアルバムではメンバーのオルガン奏者のMatthew Fisherとギター奏者のRobin Trowerが作曲に関わっている曲が多く、特にアルバムのSide 2の5曲中、Brookerの曲は1曲だけで、FisherとTrowerの曲が2曲ずつ収録されています。その点でこのアルバムは他のアルバムと比較して異色ではあるのですが、FisherとTrowerの曲が魅力的なこともあって、アルバム全体の完成度は高いと思います。個人的にはProcol Harumのアルバムの中では本作が一番好きなんです。
アルバムのSide 2後半の3曲は、Brooker、Trower、Fisherがそれぞれリードヴォーカルを取る曲となっていて、そのどれもが素晴らしいのですが、アルバム最後に収録されているのがこの「Prilgrims Progress」です。作曲とヴォーカルはMatthew Fisher、作詞はKeith Reid。
Fisherの柔らかいヴォーカルとハモンドオルガンが心にしみる名曲です。
Procol Harum / A Salty Dog
高橋幸宏さんと鈴木慶一さんのユニット THE BEATNIKS の1987年のアルバム EXITENTIALIST A GO GO のラストにもこの曲のカバーバージョンが収録されています。高橋幸宏さんのDavid BowieやBrian Ferryらの影響を感じさせるノーブルなヴォーカルが素敵です。