Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Gerry Rafferty 「Baker Street」

もう一つ 1978年の曲から。

1978年といえば、アメリカでは映画「サタデー・ナイト・フィーバー」がヒットして、サウンドトラックを担当したビージーズのシングル曲が大ヒットした年でした。さらには、ビージーズのギブ3兄弟の弟であるアンディー・ギブの曲も彼らのサポートによってヒット曲を連発し、1978年の年間シングルチャートでは、トップ10のうち5曲がビージーズとアンディー・ギブの曲で占められるというスゴイことになった年です。

一方で、イギリスの年間シングルチャートの1位は、ドイツのディスコグループ、ボニーMの「バビロンの河」。もちろんビージーズや同年にヒットした映画「グリース」の挿入曲(ジョン・トラボルタオリヴィア・ニュートン=ジョン)などが上位に入ってはいるものの、ブームタウン・ラッツや10cc、ケイト・ブッシュのデビュー曲「嵐が丘」も10位台に入っていて、結構様相が違っていました。ボニーMなんてアメリカではあんまり人気出なかったんじゃないかなぁ。日本じゃこの時期、アラベスクなんかが流行ってたように記憶しています。

 

さてここから本題。1978年の年間シングルチャートでアメリカとイギリス両方で上位(20位くらい?)にランキングされたのが、Gerry Rafferty の「Baker Street」(邦題:霧のベイカーストリート)です。Raffertyはこれ以前に Stealers Wheel というバンドで活動してたとのことですが、本格的にソロ活動を始めた最初のアルバムが1978年のアルバム City to City で、このアルバムに収録されていたのが「Baker Street」。シングルチャートではイギリスで最高3位、アメリカでは最高2位というヒットとなりました。

Gerry Rafferty / City to City

この曲の特徴は、イントロから聴くことができる張りのあるサックスのフレーズとグリスダウンするギターのサウンドで、すごく印象的で耳に残ります。一方でRaffertyの歌のパートでは比較的ソフトで淡々とした歌いっぷりとなっているのですが、そういったギャップ感もこの曲の魅力だと思います。

シングルサイズのビデオクリップはこちら(モノラルです)。

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この曲でサックスを演奏しているのは、Raphael Ravenscroftというイギリスのミュージシャン。この人はPink Floydのアルバム The Final Cut Mike Oldfieldの「Islands」などでもサックスプレイを披露していますが、彼が有名になったのもこの曲がきっかけだったらしいです。

アルバムバージョンはこちら。こちらは6分と長いバージョンになっていて聴きごたえがあります。

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