Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

【CD買いました】u-full / 観星塔

CDなどのメディアを買うことはもう年間数枚になっていますが、サブスクで聴けないだとか、クレジットをじっくり見たいだとか、そのアーティストを応援したいなどの理由がCDを購入する動機となっています。そういうわけでこれからは、CDを購入したときにはブログで紹介したいと思います。

今年最初に買ったCDがこれ。以前記事に書いた 二人組ユニット CAPRICE のメンバーがサポートとして参加していることで知った、大阪を拠点として活動している二人組ユニットの u-full(ウフル)。もう活動歴は20年近くなるんですね。新作アルバムのトレーラーをYouTubeで聴いて気に入ったのでCDを買ってしまいました。

u-full / 観星塔

1. 観星塔
2. 発行体の研究 (instrumental)
3. Planetary Gear
4. The Seagull Flies
5. 三原色の科学 (instrumental)
6. 世界の果てで響く音
7. 星と消えた君を探して
8. Jellyfish&Whale (instrumental)
9. 北北西の風と君への手紙

太古の旋律(Bonus Track)

 

u-fullは、アコーディオン/ヴォーカルの寺田侑加さんとギターのフナハシダイチさんによるユニットで、アコースティックな楽器による演奏で、民族音楽プログレッシヴロックの要素を加味した音楽を作っています。本作が7作目のアルバムになるそうです。

クレジットを見ると、作曲・編曲は寺田侑加さんとフナハシダイチさんが同じくらいの比率で関与していて、どちらかのカラーが強いわけではないというところが逆にユニークじゃないかと思います。9曲中3曲がインストだったり、ティンホイッスルやアイリッシュフルートといった楽器を取り入れたケルティックな要素から、ZABADAKの影響を強く受けているのは間違いないです。でも全般的にヴァイオリンをフィーチャーしたアコースティック楽器によるアンサンブルになっているところは、アコースティック・アストゥーリアスのようにも聴こえます。個人的には、このアルバムではヴァイオリン(川瀬麻日香さん)とマリンバ(菊川望さん)のサウンドが特に印象的です。

寺田侑加さんのヴォーカルも元ZABADAK上野洋子さんやKARAK(現ZABADAK)の小峰公子さんの声質に近く、サウンドによくフィットして爽やかに響いてきます。

ちなみにWEBでこのアルバムを検索していると、プログレ専門店のWorld Disqueさんでもこのアルバムが紹介されていました。

wdisque.shop-pro.jp

 

YouTubeでは、このアルバムからはトレーラー以外では「Planetary Gear」のミュージックビデオがアップされています。この曲はアルバム中では最もポップなサウンドかなと思うので、アルバム全体の印象とはちょっと違うかもしれません。

www.youtube.com

個人的には、1曲目のタイトルトラック「観星塔」がお気に入り。静かなヴァイオリンのイントロに導かれた歌のパートと、中盤部のサックスを交えた激しい演奏パート、そして緩やかなテンポに転じた後半部、そしてシームレスに次のインスト曲へ流れこむ約8分間の展開が素晴らしいです。