ZABADAK / 桜
ZABADAK 1993年のアルバム 桜 のタイトル曲「桜」は9分に及ぶインストナンバー。吉良知彦さんの作曲で、ギター、マンドリン、キーボードをすべて一人で録音(プログラミング部分は除く)した作品です。雑誌「MARQUEE」46号(1993年)に掲載の取材記事によれば、1980年代半ばに吉良さんが一晩で書き上げた曲がベースとなっているとのこと。
ZABADAKならではの3拍子のヨーロッパ民族音楽風のメロディ、導入部だけでなく中間部でも時折挟まれる変拍子パート、上野洋子さんの美しいスキャット、後半のエレクトリックギターによるシンフォニックなアレンジなど聴きどころが多いです。
MOONレコード時代のZABADAKのスタジオアルバムは4作あって、個人的にはすべて愛聴盤なのですが、残念ながらこれらすべてサブスクで聴くことができません。「桜」をサブスクで聴くにはベストアルバム 20th からとなりますがご参考までに。(ちなみにこのベスト盤にはアルバム 桜 収録曲が5曲も入っています)
アルバム 桜 には他にも素敵な曲が多くあるので、また別の機会にご紹介ということで。