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【CD買いました】 Mike Oldfield / Tubular Bells -50th Anniversary Edition-

私が Tubular Bells のアルバムを最初に買ったのは1983年なので、アルバムリリースから10年後のこと。もちろん当時はアナログ盤で、買ったレコードはアメリカ盤(Epicレーベルからのリリース)でした。

Tubular Bells は有名な作品なので、ラジオでも部分的には聴いたことがあって、レコードで聴けることを楽しみにしていたのですが、このレコードを聴いたときには「なんか音悪いな」という印象が強かったです。特にPart 1エンディングのベルの音が割れているようで。それが音源のせいなのか、レコード盤の状態のせいなのかは、レコードプレーヤーが無い今となっては分からないですが・・・。

その後、Tubular BellsはCD化されて以降、何度かリマスターが行われています。私も2種類ほど持っていますが、オーディオマニアではない私には正直なところ違いはよくわかりません。少なくともレコード盤で聴いた時よりは断然音は良かったのは確かです。

2009年には、Mike Oldfield自身がリミックスしたバージョンがリリースされていて、現在ではこれがデフォルトのように市場で流通されていますが、これがオリジナルと扱われるのは違和感があったので、今回の50周年記念エディションが本来のオリジナルミックスの形で、また改めてリミックスやリマスターが施されることなくリリースされる点は納得かつ評価できると思っています。

 

Mike Oldfield / Tubular Bells -50th Anniversary Edition-

<トラックリスト>
1. Tubular Bells -Part One (1973 Original Mix)
2. Tubular Bells -Part Two (1973 Original Mix)
3. Tubular Bells 4 Intro -2017 Demo
4. Tubular Bells/In Dulci Jubilo - Music for the Opening Ceremony of the London 2012 Olympic Games
5. Tubular Bells -Mike Oldfield & York Remix

 

1曲目と2曲目がそのオリジナルミックスでの「Tubular Bells」で、これについては改めに書くことはありません。以前以下の記事に書いたように、今回の目玉は3曲目に収録された「Tubular Bells 4 Intro -2017 Demo」だと思います。

moonshineplus.hatenablog.com

これは、Oldfieldが次作として構想していた Tubular Bells 4 のイントロ部分8分30秒のデモ音源で、2017年にこれをレコード会社に送ったものの反応が無かったため、Oldfield自身が制作の続行をあきらめたということらしいです。でもこのデモを聴いてみると何とも惜しい気持ちになってしまいます。

冒頭部分はTubular Bells Part 1のあのピアノシーケンスとそれに続くベースギターのメロディを少しいじっただけのようで、ちょっと安直な感じに聴こえます。その後もオリジナルの流れをなぞったような展開が続きますが、後半部分はOldfieldらしい親しみやすいメロディと少し枯れたような物悲しいフレーズを聴くことができて、「ああ、もう少し聴いていたい」と思ったところでフェードアウト。

確かに新鮮味は無いし、デモなのでラフな作りなのですが、誰か共同制作者がいてくれたらもっとブラッシュアップできたのになあと、ファンとしては残念な気持ちになっています。(Tubular Bells II のときはTrevor Hornの協力があって洗練された作品になったので)

でも、彼もすでに70歳で、バハマで半隠居生活しているわけだから、これ以上のことを期待するのも無理なのかなと、この曲を聴きながら思い始めている今日この頃です。

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ちなみに今回私が買ったCDは日本盤で、英語のライナーノーツを和訳してくれていたのが結構ありがたかったです。