1985年のTears For Fearsの世界的大ヒットアルバム Songs From The Big Chair に収録された、ヒットシングル「Everybody Wants To Rule The World」と並んで彼らの代表曲である「Shout」。Music Videoも盛んにTVでオンエアされたのでとても印象に残っています。
この曲で特徴的なのが、曲全編のバッキングで鳴っているシンセの音。
ブレス成分を多く含んだヴォイス系の音で、調べてみるとこの音色は Fairlight CMIのプリセットサウンド「ARR1」のようです。YouTubeでこの音色を紹介している動画がありました。
この音色ですね。ローファイだけど従来のシンセでは出せない音で、この時期多くの曲で使用された人気のサウンドでした。
さて、Tears For Fearsの「Shout」ですが、これをキーボードソロといっていいかちょっと迷いましたが、キーボードがフィーチャ―されているセクションがあります。下のMVでいうと、2分43秒から約40秒間、管楽器系のシンセ(これもFairlight?)、ハモンドオルガン、そしてFairlightの「ARR1」の音色による演奏がが続く部分は、個人的にお気に入りです。
曲後半のRoland Orzabalによる、バグパイプ風の音色にエフェクト加工されたギターソロも素敵ですね。
アルバムバージョンはMVよりも若干エンディング部が長め。
Tears For Fears / Songs From The Big Chair