Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

America 「Ventura Highway」

このブログのカテゴリーで「音楽」を3つの地域で分けています。だいたい分かるとは思うのですが念のため説明しておくと、

NA/EU:北米とヨーロッパ
JP:日本
HK/TW/KR:香港と台湾と韓国

かなりざっくりな分類ですが、NA/EUとしているのは、曲やアーティストを国名で分類するのが難しいと思っているからで、例えばイギリス(ヨーロッパ)でデビューしたアーティストがアメリカ(北米)で人気が出て、アメリカの市場を中心とした音楽活動するケースも結構あるんじゃないかというのがその理由です。

まあ、ざっくりとしたカテゴリーなので特にこだわりはないですが・・・。

 

1970代前半に人気のあった Americaは、イギリスで結成されたフォークロックグループです。Americaというグループ名は、メンバーやその親がアメリカ人だということから名付けられたらしいですが、彼らが作る音楽は、アコースティックでハーモニーがきれいな、アメリカのウエストコーストを感じさせる爽やかな音楽が特徴でした。

この曲「Ventura Highway」は、2ndアルバム Homecoming に収録された曲で、彼らの代表曲ですね。この曲のイントロのギターリフは、それがAmericaの曲とは知らなくても、聴いたことがある人は多いんじゃないかと思います。それほど印象的なイントロだと思います。コーラスも美しいですね。

America / Homecoming

 

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ちなみにヴェンチュラ・ハイウェイとは、ロサンゼルスのハリウッドの北を東西に走るフリーウェイのことのようです(下の地図の黄色い道路)。


Google mapより引用

最近の曲でよく聴いているもの

4曲。ちょっとジェネレーションギャップ感じつつも・・・。

 

MAISONdes (featuring 花譜、ツミキ) 「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」

10月始まったTVアニメ(令和版の)「うる星やつら」のエンディング曲です。ボカロPとして知られるツミキさんとヴァーチャルシンガーとして人気の花譜さんによる曲。この辺のアーティストはあんまり詳しくないのですが、ツミキさんによるこの曲は、3分ちょっとの中にいろんなアイディアが凝縮されています。特に歌詞のワードの使い方が面白くて「いったいぜんたいどーしてどーしてなぜなぜはてな」「じょうだんじゃないないわ」「かっさらって」などのフレーズにハッとします。

後半にシンセソロがあるところも個人的にはポイント高いですね。

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花譜×ORESAMA 「CAN-VERSE」

こちらも花譜さんが歌う曲。いろんなアーティストとコラボする企画のひとつで、この曲ではPONさんと小島英也さんによるポップユニット ORESAMA の曲を花譜さんが歌っています。ORESAMAらしいアッパーなディスコポップに花譜さんの声質が良く似合っています。「たまんないね」というところのヴォーカルがカワイイ。

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結束バンド 「カラカラ」

話題の(?)TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」。物語の中で主人公の「ひとり」が参加するバンド「結束バンド」がアニメのオープニングとエンディングを歌うという形になっています。エンディング曲は固定ではなくていろいろな曲が使用されていますが、そのうちの1曲がこの「カラカラ」。曲を書いたのはポストロック的なバンドtricotの中嶋イッキュウさん。この曲でも変拍子が盛りだくさんなポップソングでお気に入りです。

YouTubeに公式にアップされているのはTVサイズ。フルサイズはサブスクで聴けます。

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フルも誰かがアップしているみたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=q_Q9fcRkgnk

 

POP ART TOWN 「キミにサンキュー」

POP ART TOWNは大阪出身のポップバンド。先月リリースされた3rdアルバム ART MUSEUM は前作 Sensation からの2年間でシングルとして発表された8曲を含む全12曲が収録された「王道ポップ」的な作品で、最近のシングルではシティーポップの香りが強い曲が多かったようで、幅広い年代に受け入れられるんじゃないかなと思っています。

「キミにサンキュー」はシングルになっていないですが、従来のバンドのイメージを引き継ぐ完成度高いポップソングです。

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キーボードソロがある曲(その14):Camel 「Cloak and Dagger Man」

Camel のメンバーのキーボード奏者といえば、デビュー以来Peter Bardensが担当していましたが、1978年のアルバム Echoes を最後に脱退し、その後は固定メンバーとしてのキーボード奏者はいなくなってしまいます。この曲が収録された1984年のアルバム Stationary Traveller の頃、主にキーボードを担当していたのは、オランダのシンフォニックロックバンド Kayak の中心メンバーだった Ton Scherpenzeel でした。

Ton Scherpenzeelは、このアルバム以降しばらくはCamelのサブメンバー的な立ち位置で活動しましたが、2000年以降は再びKayakでの活動に戻ることになります。

この曲のタイトル「Cloak and Dagger Man」とは、「マントと短剣の男」という意味で、スパイのような職業の男を意味しているみたいです。アルバムのコンセプトは当時東西に分断していたドイツのベルリンを舞台にしたストーリーだったので、西側へ脱出を企てる人をつけ狙う男についての歌と思われます。

この曲でのScherpenzeelのキーボードソロは、後半2分30秒頃から曲がフェードアウトするまで続きます。曲のテーマに沿った緊張感あるキレのよいシンセソロは、4分にも満たない短い曲の中でも聴きごたえ十分です。

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YouTubeには、ヴィデオ作品としてリリースされたハマースミスオデオンでのライブ映像がアップされていましたので参考まで。Scherpenzeelは、ソロパートではProphet 5を演奏しています。スタジオバージョンよりも若干長尺のソロとなっていてカッコいいです。

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Camel / Stationary Traveller

Falco 「Rock Me Amadeus」

1980年代、全米でヒットした数少ない英語以外の曲のひとつがこの Falco の「Rock Me Amadeus」。1985年に世界的にヒットした曲です。

先日久しぶりにこの曲をサブスクで聴いてみたんですが、最初にFalcoのオリジナルアルバム Falco 3 に収録された「Rock Me Amadeus」を聴いてみたところ、「あれ、なんか違う」。。。

調べてみるとこの曲、数多くのバージョンが存在していて、私が昔聞いていたのは「12” American Edit」というバージョンだったみたいです。このバージョンは、イントロ部分でLed Zeppelinの「Whole Lotta Love」のギターリフに似せたフレーズが入っているのがお気に入りでした。

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ちなみにオリジナルバージョンはこんな感じ。ちょっとテンポも遅い?

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ちなみにApple Musicには「Rock Me Amadeus 30th Anniversary」というこの曲の各種バージョンが収録されたアルバムがありました。CDでもあるのかな?

Falco / Rock Me Amadeus 30th Anniversary

ここ数年で購入したマンガいろいろ

久しぶりに音楽以外のネタです。

マンガはスマホアプリで見れるものも多くて実際お世話にはなっていますが、自分がホントに読みたい作品はアプリで見れないものが多いので、そんなときは本か電子書籍で購入しています。

音楽はサブスクが充実してるのであえてCDを買って所有するというのは少なくなってきているので、最近ではCDよりもマンガを購入しているほうが多いかもしれません。

というわけで、そんな最近購入したマンガを挙げてみます。電子版で買ったものもありますが、とりあえず今回は除外しています。

 

北村みなみ / グッバイ・ハロー・ワールド

イラストレーター、アニメーション作家の北村みなみさんが、雑誌「WEIRD日本版」に連載したSF短編集。ポップでかわいい絵柄ですが、科学技術に根差した未来について描いています。でも本質的なテーマはヒトのココロなのかなと思います。

rn press (2021)

 

坂月さかな / 星旅少年

この作品は、偶然以下の記事を読んで興味が湧いたのでお試しで第1巻を購入してみたら結構面白かったので、先日第2巻も購入しました。

natalie.mu

人類が徐々に滅びていく世界を、「夜」を中心に描いた作品です。表紙絵のように深い青がモノクロの絵柄からもみえてくるよう。まだまだ謎が多くストーリーの序盤のように思えますが、今後の展開に期待しています。

第2巻 (2022) パイ・コミックス

 

市川春子 / 宝石の国

この作品を知ったのは同名のアニメから(アニメは第4巻くらいまでの内容)。人類が絶滅した未来、新たに生まれた無機物質の生命体である「宝石」と魂のみの存在である「月人」との戦いを描いた作品です。現在12巻まで刊行されていてそろそろ完結が近いのですが、主人公の容貌がこれほど変わっていく作品も珍しいです。12巻になっていきなり伏線回収があわただしくなってきているのですが、最終的には主人公フォスの魂が救われることを願っています。

第12巻 (2022) 講談社 アフタヌーンKC 

つくみず / 少女終末旅行

この作品もアニメで知りました。人類が絶滅寸前の世界で、生き残った二人の少女チトとユーリが、繁栄を極めた過去の時代の遺物を辿りながら、出口を探してさまようというお話。全6巻。アニメは第4巻あたりまでで終わっていますが、最後の第6巻、余韻を残したエンディングは非常に納得できるものだと思います。

第6巻 (2018) 新潮社 BUNCH Comics

 

小坂泰之 / 放課後ていぼう日誌

堤防釣り好きなので。あんまりマニアックにならないゆるい感じがいいですね。作者 小坂泰之さんの安定した画力もあって楽しく読めます。現在第9巻まで刊行されています。

第9巻 (2022) 秋田書店 ヤングチャンピオン烈コミックス

芦奈野ひとし / ヨコハマ買い出し紀行

この作品は2006年に完結しているのですが、私が知ったのは2年前。相当出遅れましたが、これは素晴らしい作品と思います。

未来、地球全体で何らかの異変が起こり、徐々に人類が衰退していく世界が舞台。でもその辺の細かい説明は一切明確に語られることなく、描かれるのは三浦半島の岬近くでカフェを営む「ロボット」のアルファさんとその周りの人たちのこと。それぞれの登場人物が時間の流れに身を任せているような明確なストーリーのない作品なのですが、「間」と「風景」で見せる作風が独特の雰囲気を醸し出しています。セリフや説明が少ない分、読者の想像に委ねている部分があって、繰り返し読んでも楽しめます。

最初は電子書籍で購入したのですが、繰り返し手に取って読みたくなったので、今年中古本で全14巻一式そろえてしまいました。

第14巻 (2006) 講談社 アフタヌーンKC 

 

ちなみにこの「ヨコハマ買い出し紀行」ですが、過去2回 OAV としてアニメ作品が制作されています。YouTubeで検索すると視聴できたりするので興味のある方はお試しください。これらOAVのサントラを担当したのは、最初のアニメ作品ではGontiti、2回目はショーロクラブでした。サントラのCDはどちらも廃盤になっていますが、YouTubeでは音源がアップされているようです。

Gontitiのほうが探しやすいですが、ここではショーロクラブのほうを貼っておきます。

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Mike Oldfield アルバム紹介 その19:Guitars

前作 Tubular Bells III 発表後のBBCのインタビューで、次作はコンピューターを使わないギター演奏だけのアルバムを作ると公言していた Mike Oldfield。前作から1年も経たないうちに届けられたのは、まさしくギターだけを使って制作したアルバム Guitars でした。

Mike Oldfield / Guitars

  1. Muse
  2. Cochise
  3. Embers
  4. Summit Day
  5. Out Of Sight
  6. B.Blues
  7. Four Winds
  8. Enigmatism
  9. Out Of Mind
  10. From The Ashes

このアルバムで録音された音はすべてギターで演奏されています。アコースティックギター、エレクトリックギター、ベースギター、Rolandギターシンセ VG-8を使用して、ストリングスやドラムの音もギターアタッチメントのMIDIコンバータを通して鳴らしています。しばらくコンピューターに依存した曲制作が続いていたのでその反動かもしれませんが、打ち込み無しの生演奏による作品です。(ドラムパターンは、シーケンサを使ったみたいですが)

Oldfieldはこの時期並行して、新しいミレニアム(西暦2000年)を迎えるにあたっての記念アルバムを制作も行っていて(おそらくレコード会社の企画?)、そちらではあまりギターが弾けないということもあってのギターのみのアルバムということだったのかもしれません。

アルバム収録曲は10曲で、1曲を除いては3~5分の小品集になっています。残りの1曲は9分30秒ほどありますが、短い4つのピースを繋ぎ合わせたもので大作感は無いです。

全体的な印象から言うと、Mike Oldfieldのギター演奏が好きなファン(私もそうです)には、このアルバムは歓迎され喜ばれるアルバムです。一方で彼のファンでもない人にとっては「?」なアルバムだったんじゃないかと思います。というのは曲の完成度という意味ではイマイチで、ギター偏重のミックスやこもったドラム音など、プリプロ段階の音のように聴こえるような曲が多いです。

たぶんOldfield自身もあんまりアルバムを売るつもりはなく、半分くらいは自己満足のために作ったのではないかと思われます。

とはいえ(繰り返すようですが)、彼のギターのフレーズや音色が好きな人には十分に楽しめる作品なんですよ。

 

ブックレットの写真より。Oldfieldはフィンガーピッキング(ピックを使用しない)での演奏なので、まさしく爪弾いている様子が分かります。

 


曲紹介は、1999年7月に「Music Power」というウェブマガジン?に寄せたOldfieldの一言コメントで。。。

Muse
  "A simple track played on two guitars that has an almost Elizabethan feel."
「2本のギターで演奏された、エリザベス王朝時代の雰囲気を持っているシンプルな曲。」

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Cochise
 "This track is loosely based on the first two bars of Led Zeppelin's Whole Lotta Love ."
「この曲はレッド・ツェッペリンの『胸いっぱいの愛を』の最初の2小節をちょっとだけ下地にしているんだ。」

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Embers
 "The first track recorded for the album, using a custom made classical Spanish guitar.  The instrument is one of my most treasured possessions."
「このアルバムのために一番最初に録音した曲。カスタムメイドの古典的なスパニッシュギターを使っているんだけど、私が持っている楽器のなかでは一番高価な部類に入るだろうね。」

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Summit Day
 "Inspired by John Krakauer's best-seller Into Thin Air which dealt with a climbing tragedy on Mount Everest.  I wrote the song as a tribute and attempted to put the emotion of the final push to the summit into music."
「John Krakauerが書いたベストセラーでエヴェレスト山登山の悲劇を扱った『Into Thin Air』という本にインスパイアされた。トリビュートとしての意味もあるけど、頂上へ至るときの感情を音楽にしてみたくてこの曲を書いたんだ。」

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Out of Sight
 "A jazz, rocky riff marks an upturn in tempo for the album."
「ジャズでロックなリフで、アルバムのテンポを上げているんだ。」

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B. Blues
 "A homage to the legendary B B King."
「伝説的なブルースギタリストB.B.キングに敬意を表して。」

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Four Winds
 "Four individual pieces of music in one, named after the four winds with the music taking their characteristics."
「4つの別々のピースをひとつの曲にしたんだけど、東西南北の音楽の特徴が表れているんでこう名づけたんだよ。」

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Enigmatism
 "I played my guitar through a synth without a delay, using a midi converter,
 allowing me to produce a mysterious, spooky sound."
「遅れが発生しないMIDIコンバータを通してギターでシンセをコントロールすることで、ミステリアスで気味の悪いサウンドを作ることができた。」

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Out Of Mind
 "The penultimate track was borne out of my love of rock'n'roll. With the Rolling Stones' sound as a base, I set about recreating my own version of their style."
「私の好きなロックンロールから生まれた歌。ローリングストーンズのサウンドをベースとして、彼らのスタイルを私なりに作りなおしてみたんだ。」

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From the Ashes
 "A reprise of Embers but with an added Celtic ending."
「『Embers』のリプライズ。でもここではケルティックなエンディングを追加しているんだよ。」

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Phil Collins 「Both Sides of The Story」

1991年のアルバム We Can’t Dance のワールドツアー後、活動休止状態に入ったGenesisですが、Phil Collins はそのままバンドから脱退してしまうことになります。1980年代、Genesisとしてよりもソロアーティストとしての活動が中心だったPhil Collinsですので、ソロ活動に軸足が移動するのは当然だったのだと思います。

そんな Phil Collins も1990年代に入るとやや人気に陰りが見え始めた(というかあまりに活動が多すぎて飽きられはじめた?)のですが、そんな時期である1993年に制作されたソロアルバムが Both Sides です。

Phil Collins / Both Sides

このアルバムは、Collinsが全ての楽器演奏とヴォーカルを自身が担当した作品でもありました。ただ、そういった制作コンセプトが影響してか、収録曲の多くが地味な内省的な印象の曲で、キャッチ―な曲が少なかったことが裏目に出て、以前ほどのセールスにはならなかったようです。

 

でもアルバム1曲目に収録されている「Both Sides of The Story」は個人的に好きな曲。ところどころで聴こえるディストーションが掛かったバグパイプっぽいが音色が印象的です。

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ビデオクリップはこちら

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ちなみにこの曲、Peter Gabriel の1992年のアルバム Us に収録された曲「Come Talk To Me」と雰囲気が似てるなあと思います。Gabrielの曲に影響を受けたのかも知れませんね。

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