Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

音楽(NA/EU/AU)

Pendragon 「The Wall of Babylon」

イギリスのシンフォロックバンド Pendragonの1993年のアルバム The Window Of Life の1曲目に収録された曲「The Wall Of Babylon」。 この時期のPendragonのサウンドは、ギター/ヴォーカルでほとんどの曲を手掛けるNick Barrettとキーボード奏者でArenaやSha…

最近の曲からいろいろ

今回は5曲。 ■ Kitri 「Sigh Sigh」MonaとHinaによるピアノ連弾ユニット Kitri の最新の曲は、4部構成12分以上に及ぶ大作。ピアノ連弾のみならず、アコースティックとエレクトリックなバンドの演奏を織り交ぜての意欲的な曲になっていると思います。6分過ぎ…

Cocteau Twins「Lorelei」

Cocteau Twins の1984年のアルバム Treasure に収録された10曲は、すべて人または神の名前が曲名タイトルになっていると言われています。 この時期のCocteau Twinsのサウンドは、ローファイなドラムマシーンにザラザラした感触のRobin Guthrieのギター、そし…

Matching Mole 「O'Caroline」

人名がタイトルになっている曲ということで、久しぶりにこの曲を聴いてみました。 www.youtube.com Matching Moleのセルフタイトルのアルバムに収録された「O’Caroline」。Soft Machineのメンバーだった Robert Wyatt が Caravanのメンバーだった David Sinc…

Jon And Vangelis 「Deborah」

特に統計を取って検証したわけではないですが、洋楽には人名を曲名にしている曲が多いような気がします。前回紹介したフリートウッド・マックの「Sara」は女性の名前で、スティーヴィー・ニックスの友人をテーマにした曲なのですが、それ以外にもTotoの「Ros…

Fleetwood Mac 「Sara」

「Sara」は1979年のFleetwood Mac のアルバム Tusk に収録された曲。作詞曲とリードヴォーカルは Stevie Nicks が担当しています。シングルカットされてヒットもしました。個人的には Fleetwood MacでのNicksのヴォーカル曲では一番好きな曲。 アルバム収録…

キーボードソロがある曲(その26):Eric Carmen 「All By Myself」

シンガーソングライター Eric Carmen の代表曲「All By Myself」。シングルとしてリリースされた1975年のヒット曲で、ロマンチックなピアノのメロディとナイーブな歌詞が印象的なパワーバラードです。1996年にはセリーヌ・ディオンがカバーして、こちらもヒ…

Yes 「Changes」

1983年に復活して「Owner Of A Lonely Heart」が世界的な大ヒットとなったYesですが、この復活の立役者はプロデューサーのTrevor Hornと、新たにバンドに加入したソングライターであり、ギタリスト兼マルチ奏者のTrevor Rabinの2人です。 過去の作品からの大…

Steve Hackett 「Spectral Mornings」

Steve Hackettの1979年発表のアルバム Spectral Mornings のタイトルトラック。Hackettの代表的なインストルメンタル曲として知られていますが、最初はヴォーカル曲として作曲したものだそうで、Hackettがメンバーにヴォーカルのメロディをギターで披露した…

Genesis 「Duke's Travels ~ Duke's End」

前回紹介したスーパートランプのアルバム Breakfast In America がアメリカでヒットしていた1979年頃、同様にサウンドをポップ化してアメリカ進出を図っていたジェネシスと比較して語られたことがあったようです。どちらもプログレッシヴロックが原点にある…

Supertrampアルバム紹介 その6:Breakfast In America

前作 Even In The Quietest Moments ... のアメリカでのヒットによって、アメリカの音楽業界からも注目を置かれるバンドとなったSupertramp。次作の制作にもレコード会社から十分な時間と資金を与えられたものと思われます。 アルバム制作は1978年4月からの…

キーボードソロがある曲(その25):Billy Joel 「All For Leyna」

Billy Joel の1980年のアルバム Glass Houses に収録された「All For Leyna」。イギリスではシングルカットされたようです。 Billy Joel / Glass Houses このアルバム Glass Houses は、前作までで築かれた「洗練されたシンガーソングライター&ピアノマン」…

Lucy Rose 「Could You Help Me」

イギリスのシンガーソングライターLucy Roseが4月にリリースする5年ぶりの新作アルバム This Ain't The Way You Go Out からの先行シングル「Could You Help Me」。 日本では2014年TVアニメ「蟲師 続章」のオープニングテーマに彼女の曲「Shiver」が使用され…

Ghostly Kisses 「Golden Eyes」

カナダのシンガーソングライター Margaux Sauvé によるソロプロジェクト Ghostly Kisses が昨年11月にリリースしたシングル「Golden Eyes」。先日新曲「On & Off」がリリースされているので新曲ではないですが、今のところこの曲を愛聴しています。 www.yout…

Fazerdaze 「Bigger」

Fazerdaze はニュージーランドのシンガーソングライター。最近YouTubeにアップされた楽曲を聴いてみて現在個人的に注目しています。 Wikipediaで調べてみると、デビューしたのは2014年と結構昔で、2017年リリースのデビューアルバム Morningside は本国では…

Supertrampアルバム紹介 その5:Even In The Quietest Moments...

Supertrampの5作目のアルバム Even In The Quietest Moments... は、1977年4月にリリースされました。 Supertramp / Even In The Quietest Moments... Side 11. Give A Little Bit2. Lover Boy3. Even In The Quietest Moments4. DownstreamSide 21. Babaji2…

Camel 「Long Goodbyes」

Camelの1984年のアルバム Stationary Traveller からの曲を紹介するのはこれが3回目です。 moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com 今回はアルバム最後を飾る「Long Goodbyes」。このアルバムを最後にバンドは(レコード会社との裁判な…

Boz Scaggs 「You Can Have Me Anytime」

Boz Scaggsの「You Can Have Me Anytime」は、1980年リリースのアルバム Middle Man 収録の曲。日本では車のCMのBGMに使用されて「トワイライト・ハイウェイ」という邦題でシングルでも発表されました。本国アメリカではシングルカットされることなく、彼の…

今年聴いた新作アルバム

今年聴いた新作アルバム(リイシュー作品は除く)は全部で以下の19作でした。 【国内】u-full / 観星塔結束バンド / 結束バンドポップしなないで / 戦略的生存クラムボン / 添春編Homecomings / New Neighbors三浦透子 / 点描みぃなとルーチ / Waiting for t…

Eagles 「Please Come Home For Christmas」

今年、クリスマスにちなんだ曲について書こうと思って一番最初に頭に浮かんだのは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」や山下達郎の「クリスマス・イブ」やワム!の「ラスト・クリスマス」でもなく、ましてやELPの「夢見るクリスマス」でもなくて…

Electric Light Orchestra 「21st Century Man」

「コンセプトアルバム」という形のアルバム制作方法は、ビートルズの1967年のアルバム Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band あたりが起源と言われています。その後プログレッシブ・ロックの流行もあって、1970年代にはコンセプトアルバムが多く制作されま…

キーボードソロがある曲(その24):Blondie 「Call Me」

映画「アメリカン・ジゴロ」のテーマ曲として、サウンドトラックを手掛けたジョルジオ・モロダーが作った曲に、Blondieのヴォーカル Deborah Harryが歌詞を付けて歌った「Call Me」は1980年にリリースされ、ビルボードの年間1位を獲得した大ヒット曲。 ディ…

Pink Floyd 「Another Brick In The Wall (Part II)」

本国イギリスでは1979年11月にシングルとしてリリースされた「Another Brick In The Wall (Part II)」(アメリカでは1980年1月リリース)。イギリスではPink Floydが1970年代にリリースされた唯一のシングルだったとのこと。それだけアルバム主体のアーティ…

Styx 「Babe」

1980年前後のアメリカのポップシーンというのは、ディスコブームもやや落ち着いてきて、イギリスのニューウェーブ勢の進出もまだこれからという状況でした(あくまで個人の印象です)。そんな中リスナーに受け入れられたのがソフトロック系の音楽やロックバ…

Ambrosia 「Biggest Part of Me」

アメリカのカリフォルニア出身で、1970年代後半に活躍したロックバンド Ambrosia が1980年に発表したアルバム One Eighty(邦題:真夜中の晩餐会)。アルバムタイトルは『180』、つまり180度の方向転換という意味だと言われていますが、実際は1980年の1月に…

Leo Sayer 「More Than I Can Say」

主に1970年代の中頃に活躍したイギリスのシンガー、Leo Sayerが1980年に放ったヒット曲「More Than I Can Say(邦題:星影のバラード)」。アメリカのビルボードHot 100では最高位2位を獲得しました。 正直私はLeo Sayerの歌でしか知らなかったのですが、こ…

Supertrampアルバム紹介 その4:Crisis? What Crisis?

前作 Crime Of The Century は本国イギリスだけではなくアメリカでもリリースされ、それに合わせて1975年4月からは北米でのコンサートツアーを実施しましたが、この時点では米国での知名度はまだ低い状態でした。それでもバンドはアメリカ進出を指向するよう…

Peter Hammill 「This Book」

最近タワーレコードなどのレコードショップに行くと、アナログ盤の品揃えが多くなっていることに気づきます。アーティストも新譜をデジタルフォーマットでリリースする以外に、(CDではなく)アナログ盤でリリースするケースも見られて、最近のアナログ盤ブ…

Mike + The Mechanics 「The Living Years」

ジェネシスのベース/ギター奏者のMike Rutherfordが中心となって結成したポップロックバンド Mike + The Mechanics が1988年にリリースした彼らの最大のヒットアルバム Living Years のタイトル曲(曲名はTheが付いて「The Living Years」)。この曲もシング…

The Moody Blues 「I Know You're Out There Somewhere」

この曲は The Moody Blues 1988年のアルバム Sur La Mer からシングルカットされた曲で、バンドの最後のヒットシングルといっていい曲です。作者はバンドのメインライターの一人である Justin Hayward、ヴォーカルも彼によるものです。 The Moody Bluesは、…