「Same Old Scene」は、Roxy Music 1980年のアルバム Flesh+Blood に収録された曲で、シングルとしてもリリースされました。当時私はこのバンドのことはよく知らなかったのですが、ラジオでよく聴くことがあったので記憶に残っています。ダンサブルでキャッチーなメロディの曲ですね。
Roxy Musicは1972年にデビューしたバンドで、1976年に一度解散しますが、1978年に再結成され、その後はヴォーカルの Bryan Ferry のソロプロジェクトの色合いが濃いアルバムを3作リリースします。Flesh+Blood の次のアルバム Avalon がラスト作となるのですが、この Avalon が傑作として評価されることが多いようです。とはいえ、この Flesh+Blood も次作と同じイメージのサウンドとなっていて、収録曲も遜色ないと思っています。
「Same Old Scene」はアルバム中でも最もシングル向きのポップな曲。サウンド的にはリズムマシンやシンセが多用されていて、当時イギリスで流行していたニューウェーヴ勢のサウンドをかなり意識したものとなっていて、洗練度から言えばニューウェーヴ勢を上回る出来ではないかと思います。
Roxy Music / Flesh + Blood
こちらはビデオクリップ。時折挿入されるBryan Ferryのダンディな(ちょっとイタイ?)映像が、スタイリッシュなバンドの演奏シーンとミスマッチで面白いです。