Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1970s

Herb Alpert 「Rise」

Herb Alpert は1950年代から活動しているトランペット奏者であり、アメリカのA&Mレコードの会社設立者の一人として知られています。古くは1960年代に「Taste of Honey(蜜の味)」、「Tijuana Taxi(ティファナ・タクシー)」、「The Maltese Melody(マルタ…

Chicago 「25 or 6 to 4」 (1970)

Chicagoの曲でリアルタイムで聴いたと記憶しているのは、たぶん「If You Leave Me Now(邦題:愛ある別れ)」あたりのバラード曲からで、1970年代初期のChicagoの曲を耳にするようになったのは1982年に「Hard To Say I'm Sorry(邦題:素直になれなくて)」…

Cat Stevens 「Morning Has Broken」 (1971)

イギリス出身のシンガーソングライター Cat Stevens の代表曲「Morning Has Broken(邦題:雨にぬれた朝)」。この曲の原曲は1930年代に作られた讃美歌で、Cat Stevensがアレンジを加えて1971年リリースの自身のアルバム Teaser and The Firecat に収録し、…

Curved Air 「Marie Antoinette」 (1972)

正直 Curved Air というバンドのことは詳しくないのですが、このバンドが1972年にリリースしたサードアルバム Phantasmagoria はLPで持っていました(といっても購入したのは1988年頃ですけど)。きっかけはラジオで聴いたこの曲「Marie Antoinette (マリー…

Matthew Fisher 「Journey's End」 (1973)

Procol Harum の曲については過去に何度か紹介しました。 moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com そんなProcol Harumの初期3作にバンドのオ…

Bruce Springsteen 「Thunder Road」(1975)

1975年リリースの Bruce Springsteen の名作アルバム Born To Run の冒頭を飾るのがこの曲「Thunder Road」(邦題:涙のサンダーロード)。個人的には Springsteen の曲のなかで一番好きな曲です。 ピアノとハーモニカのイントロから始まり、ヴァース/コー…

Electric Light Orchestra 「Telephone Line」 (1976)

Electric Light Orchestra(ELO)の1976年のアルバム A New World Record (邦題:オーロラの救世主)からシングルカットされ、翌年世界的なヒットとなった曲「Telephone Line」。日本でもラジオでよく流れていた記憶があります。個人的にはその頃から大好き…

Vangelis 「Alpha」 (1977)

1980年に制作された科学ドキュメンタリー番組で、日本でも放送されて話題となった「コスモス」。この番組中でBGMの一つとして流れていたのが Vangelis の「Alpha」で、私はこの番組で初めてこの曲を聴きました。私が「ヴァンゲリス」というアーティスト名を…

Kansas 「Dust In The Wind」 (1978)

Kansasの1978年のヒット曲 「Dust In The Wind」(邦題:すべては風の中に)。アルバム Point of Know Return からのシングルカットで、バンドの代表曲となるとともに、今やスタンダードナンバー的な扱いを受ける曲ですが、Kansas本来のバンドアンサンブルを…

The Charlie Daniels Band 「The Devil Went Down To Georgia」 (1979)

1979年は、私が洋楽に興味を持ち始めて、AMラジオの「全米TOP40」を聴くようになった時期なのですが、その頃に全米ヒットチャートに登場していたのがこの曲、The Charlie Daniels Band の「The Devil Went Down To Georgia」(邦題:悪魔はジョージアへ)。…

キーボードソロがある曲(その28):Yes 「Close To The Edge」

1970年代プログレッシブロックの、というよりも歴代のロックアルバムの中でも傑作と呼ばれているYesのアルバム Close To The Edge(邦題:危機)のタイトル曲。 4部構成19分に及ぶこの曲の中でも聴きどころといえるのが、後半の「I Get Up, I Get Down」での…

Pink Floyd 「Time」

1か月ほど前になりますが、神戸市のバンド―神戸青少年科学館で開催された「ピンク・フロイド - The Dark Side Of The Moon」のプラネタリウム・ショーを観てきました。 このショーはPink Floydの1973年のアルバム The Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)の…

四人囃子 「レディ・ヴァイオレッタ」

「Lady Violetta」はアメリカの画家マックスフィールド・パリッシュの作品。 この作品を見た四人囃子のギタリストだった森園勝敏さんがインスピレーションを得て作った曲が、四人囃子のセカンドアルバム ゴールデン・ピクニックス に収録された「レディ・ヴ…

Matching Mole 「O'Caroline」

人名がタイトルになっている曲ということで、久しぶりにこの曲を聴いてみました。 www.youtube.com Matching Moleのセルフタイトルのアルバムに収録された「O’Caroline」。Soft Machineのメンバーだった Robert Wyatt が Caravanのメンバーだった David Sinc…

Fleetwood Mac 「Sara」

「Sara」は1979年のFleetwood Mac のアルバム Tusk に収録された曲。作詞曲とリードヴォーカルは Stevie Nicks が担当しています。シングルカットされてヒットもしました。個人的には Fleetwood MacでのNicksのヴォーカル曲では一番好きな曲。 アルバム収録…

キーボードソロがある曲(その26):Eric Carmen 「All By Myself」

シンガーソングライター Eric Carmen の代表曲「All By Myself」。シングルとしてリリースされた1975年のヒット曲で、ロマンチックなピアノのメロディとナイーブな歌詞が印象的なパワーバラードです。1996年にはセリーヌ・ディオンがカバーして、こちらもヒ…

Steve Hackett 「Spectral Mornings」

Steve Hackettの1979年発表のアルバム Spectral Mornings のタイトルトラック。Hackettの代表的なインストルメンタル曲として知られていますが、最初はヴォーカル曲として作曲したものだそうで、Hackettがメンバーにヴォーカルのメロディをギターで披露した…

Supertrampアルバム紹介 その6:Breakfast In America

前作 Even In The Quietest Moments ... のアメリカでのヒットによって、アメリカの音楽業界からも注目を置かれるバンドとなったSupertramp。次作の制作にもレコード会社から十分な時間と資金を与えられたものと思われます。 アルバム制作は1978年4月からの…

Supertrampアルバム紹介 その5:Even In The Quietest Moments...

Supertrampの5作目のアルバム Even In The Quietest Moments... は、1977年4月にリリースされました。 Supertramp / Even In The Quietest Moments... Side 11. Give A Little Bit2. Lover Boy3. Even In The Quietest Moments4. DownstreamSide 21. Babaji2…

Eagles 「Please Come Home For Christmas」

今年、クリスマスにちなんだ曲について書こうと思って一番最初に頭に浮かんだのは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」や山下達郎の「クリスマス・イブ」やワム!の「ラスト・クリスマス」でもなく、ましてやELPの「夢見るクリスマス」でもなくて…

Styx 「Babe」

1980年前後のアメリカのポップシーンというのは、ディスコブームもやや落ち着いてきて、イギリスのニューウェーブ勢の進出もまだこれからという状況でした(あくまで個人の印象です)。そんな中リスナーに受け入れられたのがソフトロック系の音楽やロックバ…

Supertrampアルバム紹介 その4:Crisis? What Crisis?

前作 Crime Of The Century は本国イギリスだけではなくアメリカでもリリースされ、それに合わせて1975年4月からは北米でのコンサートツアーを実施しましたが、この時点では米国での知名度はまだ低い状態でした。それでもバンドはアメリカ進出を指向するよう…

Supertrampアルバム紹介 その3:Crime Of The Century

1971年に2ndアルバム Indelibly Stamped を発表したSupertrampでしたが、セールス的には失敗し、バンドの活動を支援してきたスポンサーからも見放され、窮地に立たされた状態になります。それでもまだ諦めなかったメインライターのRick DaviesとRoger Hodgso…

King Crimson 「Starless」

Emerson Lake & Palmer、Pink Floyd、Genesis、YesそしてKing Crimsonの5つバンドはひっくるめて「英国5大プログレバンド」と呼ばれています。なぜ「5大」なのかというと単純で、1970年代初期のプログレッシヴロックのブームにおいて人気があったから(イギ…

Yes 「Sound Chaser」

Yesの最高傑作アルバムは何といっても1972年の Close To The Edge(邦題:危機)でしょう。A面に19分弱の1曲、B面に10分前後の2曲という大作指向のアルバムにもかかわらず「聴きやすい」というのがこのアルバムの最大の特長で、複雑な展開や演奏があっても、…

Genesis 「The Lamia」

Genesisの1974年のアルバム The Lamb Lies Down On Broadway (邦題:眩惑のブロードウェイ)収録の曲のなかでもとびきり美しいナンバーがこの「The Lamia」。 このアルバムの曲の作者は、クレジット上はメンバー全員となっていますが(作詞は1曲を除いて全…

Pink Floyd 「Welcome To The Machine」

Pink Floydの1975年のアルバム Wish You Were Here(邦題:炎~あなたがここにいてほしい)に収録の曲「Welcome To The Machine(邦題:ようこそマシーンへ)」はちょっと異色な曲です。 ここで鳴っている音はほとんどがシンセサイザーの音色。Pink Floydは…

Emerson Lake & Palmer 「Karn Evil 9: 1st Impression」

Emerson Lake & Palmer(以下ELP)は、キーボードのKeith Emerson、ベース/ギター/ヴォーカルのGreg Lake、そしてドラムのCarl Palmerによるロックトリオとして1970年代を中心に活躍したバンドでした。 当時はロックの中心的な楽器はギターで、トリオ編成で…

Supertrampアルバム紹介 その2:Indelibly Stamped

Indelibly Stamped は、Supertrampのセカンドアルバムで、1971年に発表されましたが、このアルバム制作前にファーストアルバムのバンドメンバーはRick DaviesとRoger Hodgsonを残して一新されています。Hodgsonはベースからギターに転向し、ベースとドラムと…

Supertrampアルバム紹介 その1:Supertramp

以前このブログでSupertramp(スーパートランプ)の曲を紹介したことがありました。 moonshineplus.hatenablog.com 上の記事でも書いた通り、私が初めて買ったSupertrampのアルバムは Breakfast In America で、当時日本でもヒットしていたことがきっかけな…