Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1970s

四人囃子 「レディ・ヴァイオレッタ」

「Lady Violetta」はアメリカの画家マックスフィールド・パリッシュの作品。 この作品を見た四人囃子のギタリストだった森園勝敏さんがインスピレーションを得て作った曲が、四人囃子のセカンドアルバム ゴールデン・ピクニックス に収録された「レディ・ヴ…

Matching Mole 「O'Caroline」

人名がタイトルになっている曲ということで、久しぶりにこの曲を聴いてみました。 www.youtube.com Matching Moleのセルフタイトルのアルバムに収録された「O’Caroline」。Soft Machineのメンバーだった Robert Wyatt が Caravanのメンバーだった David Sinc…

Fleetwood Mac 「Sara」

「Sara」は1979年のFleetwood Mac のアルバム Tusk に収録された曲。作詞曲とリードヴォーカルは Stevie Nicks が担当しています。シングルカットされてヒットもしました。個人的には Fleetwood MacでのNicksのヴォーカル曲では一番好きな曲。 アルバム収録…

キーボードソロがある曲(その26):Eric Carmen 「All By Myself」

シンガーソングライター Eric Carmen の代表曲「All By Myself」。シングルとしてリリースされた1975年のヒット曲で、ロマンチックなピアノのメロディとナイーブな歌詞が印象的なパワーバラードです。1996年にはセリーヌ・ディオンがカバーして、こちらもヒ…

Steve Hackett 「Spectral Mornings」

Steve Hackettの1979年発表のアルバム Spectral Mornings のタイトルトラック。Hackettの代表的なインストルメンタル曲として知られていますが、最初はヴォーカル曲として作曲したものだそうで、Hackettがメンバーにヴォーカルのメロディをギターで披露した…

Supertrampアルバム紹介 その6:Breakfast In America

前作 Even In The Quietest Moments ... のアメリカでのヒットによって、アメリカの音楽業界からも注目を置かれるバンドとなったSupertramp。次作の制作にもレコード会社から十分な時間と資金を与えられたものと思われます。 アルバム制作は1978年4月からの…

Supertrampアルバム紹介 その5:Even In The Quietest Moments...

Supertrampの5作目のアルバム Even In The Quietest Moments... は、1977年4月にリリースされました。 Supertramp / Even In The Quietest Moments... Side 11. Give A Little Bit2. Lover Boy3. Even In The Quietest Moments4. DownstreamSide 21. Babaji2…

Eagles 「Please Come Home For Christmas」

今年、クリスマスにちなんだ曲について書こうと思って一番最初に頭に浮かんだのは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」や山下達郎の「クリスマス・イブ」やワム!の「ラスト・クリスマス」でもなく、ましてやELPの「夢見るクリスマス」でもなくて…

Styx 「Babe」

1980年前後のアメリカのポップシーンというのは、ディスコブームもやや落ち着いてきて、イギリスのニューウェーブ勢の進出もまだこれからという状況でした(あくまで個人の印象です)。そんな中リスナーに受け入れられたのがソフトロック系の音楽やロックバ…

Supertrampアルバム紹介 その4:Crisis? What Crisis?

前作 Crime Of The Century は本国イギリスだけではなくアメリカでもリリースされ、それに合わせて1975年4月からは北米でのコンサートツアーを実施しましたが、この時点では米国での知名度はまだ低い状態でした。それでもバンドはアメリカ進出を指向するよう…

Supertrampアルバム紹介 その3:Crime Of The Century

1971年に2ndアルバム Indelibly Stamped を発表したSupertrampでしたが、セールス的には失敗し、バンドの活動を支援してきたスポンサーからも見放され、窮地に立たされた状態になります。それでもまだ諦めなかったメインライターのRick DaviesとRoger Hodgso…

King Crimson 「Starless」

Emerson Lake & Palmer、Pink Floyd、Genesis、YesそしてKing Crimsonの5つバンドはひっくるめて「英国5大プログレバンド」と呼ばれています。なぜ「5大」なのかというと単純で、1970年代初期のプログレッシヴロックのブームにおいて人気があったから(イギ…

Yes 「Sound Chaser」

Yesの最高傑作アルバムは何といっても1972年の Close To The Edge(邦題:危機)でしょう。A面に19分弱の1曲、B面に10分前後の2曲という大作指向のアルバムにもかかわらず「聴きやすい」というのがこのアルバムの最大の特長で、複雑な展開や演奏があっても、…

Genesis 「The Lamia」

Genesisの1974年のアルバム The Lamb Lies Down On Broadway (邦題:眩惑のブロードウェイ)収録の曲のなかでもとびきり美しいナンバーがこの「The Lamia」。 このアルバムの曲の作者は、クレジット上はメンバー全員となっていますが(作詞は1曲を除いて全…

Pink Floyd 「Welcome To The Machine」

Pink Floydの1975年のアルバム Wish You Were Here(邦題:炎~あなたがここにいてほしい)に収録の曲「Welcome To The Machine(邦題:ようこそマシーンへ)」はちょっと異色な曲です。 ここで鳴っている音はほとんどがシンセサイザーの音色。Pink Floydは…

Emerson Lake & Palmer 「Karn Evil 9: 1st Impression」

Emerson Lake & Palmer(以下ELP)は、キーボードのKeith Emerson、ベース/ギター/ヴォーカルのGreg Lake、そしてドラムのCarl Palmerによるロックトリオとして1970年代を中心に活躍したバンドでした。 当時はロックの中心的な楽器はギターで、トリオ編成で…

Supertrampアルバム紹介 その2:Indelibly Stamped

Indelibly Stamped は、Supertrampのセカンドアルバムで、1971年に発表されましたが、このアルバム制作前にファーストアルバムのバンドメンバーはRick DaviesとRoger Hodgsonを残して一新されています。Hodgsonはベースからギターに転向し、ベースとドラムと…

Supertrampアルバム紹介 その1:Supertramp

以前このブログでSupertramp(スーパートランプ)の曲を紹介したことがありました。 moonshineplus.hatenablog.com 上の記事でも書いた通り、私が初めて買ったSupertrampのアルバムは Breakfast In America で、当時日本でもヒットしていたことがきっかけな…

キーボードソロがある曲(その18):Yes 「Don't Kill The Whale」

Yesのキーボード奏者といえば、やっぱりRick Wakeman。Wakeman在籍時のYesのアルバムでは数多くの魅力的なキーボード演奏を聴くことができますが、1978年のアルバム Tormato に収録されたこの曲「Don't Kill The Whale (邦題:クジラに愛を)」もその一つ。…

The Boomtown Rats 「Someone's Looking At You」

Bob Geldof 率いるアイルランドのロックバンド、The Boomtown Ratsの1979年のアルバム The Fine Art Of Surfacing は、ヒット曲「I Don't Like Mondays (邦題:哀愁のマンディ)」が収録された彼らの最大のヒット作ですが、このアルバムの1曲目に収録されて…

洋楽聴き始めの時期に出会ったインスト曲いろいろ

私が洋楽のレコードを最初に買ったのは1979年頃なのでですが、それ以降数年間はノートに「レコード購入リスト」を書いていて、なぜか今も持っています。 今回はこのリストを見ながら、洋楽聴き始めの頃にアルバムに入っていたインスト曲を挙げてみたいと思い…

効果音が印象的な曲いろいろ

今回は、効果音が印象的な曲をいくつか取り上げてみました。ここでいう「効果音」とは、シンセで合成したような抽象的な音ではなく、現実に存在する音に限定します。もちろんそのような効果音が使用されている曲は数多くあるので、あくまで私が知っているご…

Billy Joel 「Just The Way You Are」

1977年に発表された Billy Joel のアルバム The Stranger は、世界的なヒット作となりました。日本でも1978年にタイトル曲がソニーのCM曲として使用され、多くの人に Billy Joel の名前を知らしめることとなりました。本国アメリカでは「Just The Way You Ar…

10cc 「I’m Not In Love」

10ccといえばこの曲ですよね「I’m Not In Love」。1975年のアルバム The Original Soundtrack に収録された彼らの代表曲で、私も大好きな曲です。 この曲の特徴といえば全体を覆いつくすようなヴォイスとコーラスというのは誰もが認めるところだと思います。…

Styx 「Blue Collar Man (Long Nights)」

「音街レコード」の記事を書いて以来、懐メロモード(といっても1970年代後半ばかりですが・・・)が続いていますが、今回で一旦区切りをつけようと思います。 私がStyxの曲でアルバム全体として聴いているのは、Cornerstone、Paradise Theater と、Kilroy W…

キーボードソロがある曲(その15):Led Zeppelin 「All My Love」

Led Zeppelin の1979年のアルバム In Through The Out Door は、前作のスタジオアルバム Presence から3年以上のブランクを置いて発表された作品で、リリース直後に ドラマーのJohn Bonham の急死により実質上のラストアルバムとなりました。 このアルバムに…

Gerry Rafferty 「Baker Street」

もう一つ 1978年の曲から。 1978年といえば、アメリカでは映画「サタデー・ナイト・フィーバー」がヒットして、サウンドトラックを担当したビージーズのシングル曲が大ヒットした年でした。さらには、ビージーズのギブ3兄弟の弟であるアンディー・ギブの曲も…

Bob Welch 「Ebony Eyes」

この曲がシングルとしてヒットしたのは1978年のことなので、私が洋楽にハマる以前の時期の曲。でも、ラジオのCMでやたらこの曲がプッシュされていたのを憶えています。というか流れてくるこの曲のインパクトが強かったのでここまで記憶に残っている気も。 Bo…

ファンファーレ風シンセで始まる曲いろいろ

今回は「キーボードソロがある曲」シリーズの特別版ということで、ファンファーレ風、というか派手なブラス系シンセサウンドのイントロの曲を思いつくままに選んでみました。 まずは有名なものから。Europeの 1986年のアルバム The Final Countdown のタイト…

Wings 「Silly Love Songs」

Paul McCartneyは1970年代の多くの期間、Wingsというバンドを組んで活動していました。「Paul McCartney & Wings」という名前で呼ばれることも多いですが、「Paul McCartney & Wings」という名義で発表されたアルバムは、1973年にリリースされた Red Rose Sp…