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Genesis 「The Lamia」

Genesisの1974年のアルバム The Lamb Lies Down On Broadway (邦題:眩惑のブロードウェイ)収録の曲のなかでもとびきり美しいナンバーがこの「The Lamia」。

このアルバムの曲の作者は、クレジット上はメンバー全員となっていますが(作詞は1曲を除いて全曲 Peter Gabriel 作)、このいかにもGenesisらしい上品でファンタジックな曲を書くのは、Genesis結成時から現在までメンバーとしてバンドに貢献してきたキーボード奏者Tony Banks。Wikipedia(英語版)によればこのアルバムの英語版を見るとアルバム収録曲の半数以上はBanksが関与しています。

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Genesis / The Lamb Lies Down On Broadway

 

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この曲「The Lamia」でもイントロのピアノからオルガン、そしてシンセを巧みに絡めながら展開されるキーボードのサウンドは正にBanks節。間奏部のピアノパートでは変拍子を入れて幻想的なイメージを醸し出しています。終盤のSteve Hackettによる情感あふれるギターソロも印象的です。

 

ところでこのアルバム The Lamb Lies Down On Broadway は、Gabrielが作り上げたラエル(Rael)という青年を主人公としたストーリーを語っていくロックオペラ形式の作品となっていて、歌詞を読んでもなかなかイメージがつかみにくいのですが、YouTubeの各曲の歌詞の内容をアニメーションで表現した動画がアップされています。絵柄は結構クセがあるのですが、歌詞の内容をヴィジュアライズするという意味ではよくできた作品じゃないかと思います。

「The Lamia」のシーンは、屋内のピンク色のプールに住む、女性の顔とヘビの体を持つ3体のラミアに誘惑されたラエルの様子を描いています。

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