Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1980s

効果音が印象的な曲いろいろ

今回は、効果音が印象的な曲をいくつか取り上げてみました。ここでいう「効果音」とは、シンセで合成したような抽象的な音ではなく、現実に存在する音に限定します。もちろんそのような効果音が使用されている曲は数多くあるので、あくまで私が知っているご…

キーボードソロがある曲(その16):The Moody Blues 「Going Nowhere」

The Moody Blues の1983年のアルバム The Present に収録された曲で、シングルカットされた曲「Sitting At The Wheel」のB面にカップリングされました(US盤)。 この時期のバンドのキーボード奏者は前作から加入した Patric Moraz。Morazは1970年代には Ref…

The Alan Parsons Project 「Games People Play」

The Alan Parsons Project(以下、APP)の1980年のアルバム The Turn of A Friendly Card (邦題:運命の切り札)収録の曲、シングルとしてもリリースされて全米ではそこそこのヒットになったと記憶しています。 この曲のポイントは何といってもイントロから…

Lindsey Buckingham 「Go Insane」

1970年代中頃からFleetwood Mac に加入し、シンガー兼ソングライターとしてバンドを牽引していった Lindsey Buckingham が1984年にリリースしたソロアルバム Go Insane は、ポップだけど実験的な音作りが刺激的だった作品でした。 ギターの名手としても知ら…

Orchestral Manoeuvres in The Dark / Dazzle Ships

Orchestral Manoeuvres in The Dark(OMD)の1983年のアルバム Dazzle Ships のことは以前少しだけ取り上げました。 moonshineplus.hatenablog.com このアルバム Dazzle Ships は、ラジオ放送や時報その他SEを大胆に導入して、曲に組み込んだり、コラージュ…

ファンファーレ風シンセで始まる曲いろいろ

今回は「キーボードソロがある曲」シリーズの特別版ということで、ファンファーレ風、というか派手なブラス系シンセサウンドのイントロの曲を思いつくままに選んでみました。 まずは有名なものから。Europeの 1986年のアルバム The Final Countdown のタイト…

Yes 「Tempus Fugit」

Yes の1980年のアルバム Drama は、Yesの顔であるヴォーカルのJon Andersonと、キーボードのRick Wakemanが不在(代わりに The Buggles の Trevor Horn と Geoff Downs が加入)となったメンバーで制作されていて、リリース当時は不評を買っていたようですが…

Rush 「Marathon」

Rushの1980年代の作品は、曲がコンパクトになり、シンセを多用したりと最もポップ路線に近づいた時期です。この頃のRushで一番好きな曲が1985年のアルバム Power Windows 収録の「Marathon」です。 Rush / Power Windows この曲はなんといってもライブでの再…

尾崎亜美 「蒼夜曲~セレナーデ」

1970年代後半から1980年代前半にかけて、数多くのヒット曲を生み出したシンガーソングライター尾崎亜美さん。私は尾崎亜美さんの熱心なファンというわけでは無かったのですが、「マイ・ピュア・レディ」「ストップモーション」「21世紀のシンデレラ」といっ…

The Clash 「Hitsville U.K.」

曲名に「アメリカ(AmericaやUSA)」という言葉が付く曲は多いんですが、曲名に「イギリス(EnglandやUK)」やその他の国名が付く曲はあんまりないですよね。やっぱりポップ音楽ビジネスの規模の大きさもさることながら、音楽ジャンルの中でアメリカが起源に…

キーボードソロがある曲(その14):Camel 「Cloak and Dagger Man」

Camel のメンバーのキーボード奏者といえば、デビュー以来Peter Bardensが担当していましたが、1978年のアルバム Echoes を最後に脱退し、その後は固定メンバーとしてのキーボード奏者はいなくなってしまいます。この曲が収録された1984年のアルバム Station…

Falco 「Rock Me Amadeus」

1980年代、全米でヒットした数少ない英語以外の曲のひとつがこの Falco の「Rock Me Amadeus」。1985年に世界的にヒットした曲です。 先日久しぶりにこの曲をサブスクで聴いてみたんですが、最初にFalcoのオリジナルアルバム Falco 3 に収録された「Rock Me …

PSY・S 「遠い空」

PSY・Sの音楽活動は1980年代中頃から約10年間で、バンドサウンドを基本にしたポップソングを作ってきましたが、ユニークな音楽の制作手法にも注目されていました。 ひとつはサウンドの制作方法で、Fairlightに代表されるサンプリングを活用して、それをギミ…

Peter Hammill 「Painting By Numbers」

Peter Hammill は1970年代前半にイギリスのロックバンド Van Der Graaf Generator で活動していたシンガー兼マルチ奏者です。1970年代後半からはシンガーソングライターとしてとして数多くのアルバムを残している「孤高のロック詩人」的なアーティストです。…

Dire Straits 「Telegraph Road」

Dire Straits の1982年のアルバム Love Over Gold は、前作 Making Movies からさらにアーティスティックな指向を強めた作品になりました。曲で一つの物語を綴るような作風はこのアルバムがピークだったと思います。アルバム収録曲は5曲、もっとも短い曲でも…

Clannad 「Theme from Harry's Game」

Clannadは、Brennan兄妹と彼らの叔父にあたるDuggan兄弟で結成された、アイルランド出身のグループです。一時期 Enya が在籍していたことでも知られています。 彼らは1970年代前半から音楽活動を始めていて、当初はアイリッシュトラッドを中心に演奏するフォ…

Blue Öyster Cult 「The Siege and Investiture of Baron Von Frankenstein's Castle at Weisseria」

アメリカのハードロックバンド、Blue Öyster Cult(以下「BOC」)の1988年のアルバム Imaginos に収録された曲。曲名は「ヴァイセリアにあるフランケンシュタイン男爵の城の包囲と叙任」と訳せばいいんでしょうか? 私はBOCのことをほとんど知らなくて、アル…

Vandenberg 「Waiting for the Night」

昔この曲が好きでカセットテープに録音して良く聴いていました。全米でヒットした曲だと勘違いしていましたが、日本でのみシングルカットされた曲だったんですね(全米ヒットしたのは前作アルバム収録の「Burning Heart」のほう)。1983年のアルバム Heading…

Toto 「Turn Back」

Totoの最大のヒット作といえばアルバム Toto IV なのですが、個人的には、その前作となる1981年の3rdアルバム Turn Back が一番好きな作品です。1stと2ndアルバムでは、フュージョン、プログレ、ディスコなどのバラエティに富んだサウンドを取り入れてきまし…

谷山浩子 「SEAGULL」

なぜか今年になって買ってしまったCD。谷山浩子さんの1983年のアルバム たんぽぽサラダ。私は谷山浩子さんの熱心なファンではないのですが、このアルバムと次作の 水の中のライオン は好きな作品です。 谷山浩子 / たんぽぽサラダ 上記アルバムと 時の少女 …

Solstice 「Brave New World」

イギリスのロックバンド Solstice が1984年に発表した1stアルバム Silent Dance に収録の曲。 私が持っているCDは1991年にリイシューされたものなので、買ったのもそれより後で全然リアルタイムではないのですが(というかこんなイギリスのインディーズバン…

Kate Bush 「Jig of Life」

1985年にリリースされたKate Bushのアルバム Hounds of Love は、「Running Up That Hill」や「The Big Sky」などのヒット曲を含む、彼女の作品の中でも最も売れたアルバムなのですが、このアルバムは2つのパートに分かれていて、ビートを強調したポップな "…

a-ha 「Stay On These Roads」

先日YouTubeをチェックしていたら、a-haの新曲に出会いました。10月にリリース予定のアルバム True North に収録される曲「I’m In」。 www.youtube.com 私は1980年代のa-haしか知らないので、本当に久しぶりにa-haのMorten Harketのヴォーカルを聴いたのです…

Mike Oldfield アルバム紹介 その12:Earth Moving

前作アルバム Islands がアメリカでも販売されて、それなりの結果を得たVirgin Recordsとしては、ヴォーカル中心のアルバム制作をMike Oldfieldに要請したと思われます。Oldfield自身はたぶん乗り気ではなかったんだと思いますが、Virgin側がおだてたのか脅…

Dire Straits 「Tunnel of Love」

Dire Straitsも好きなアーティストでした。Dire Straitsといえば、メガヒットとなったアルバム Brothers In Arms が有名なのですが、個人的にはその前作 Love Over Gold が一番好きなアルバムです。 でも今回紹介するのは、さらにその一つ前のアルバム Makin…

Mike Oldfield アルバム紹介 その11:Islands

Mike Oldfield / Islands 1. Wind Chimes (Part One and Part Two)2. Islands3. Flyng Start4. North Point5. Magic Touch6. The Time Has Come7. When The Nights on Fire 1987年に発表された Mike Oldfield の3年振りのアルバムは、22分に及ぶ大作1曲と6曲…

Jon Anderson 「Olympia」

YES(あ、元YESかな)のヴォーカル、 Jon Anderson が1982年に発表したアルバム Animation の1曲目に収録されているのがこの曲。 www.youtube.com 私はこのアルバムをアナログ盤で持っていたのですが、輸入盤だったので歌詞が記載されていませんでした。なの…

Suzanne Vega 「Cracking」

1980年代の前半は、購入したレコードについて手書きのリストを作っていて、今でも何故か持ってます。 それを見ると、Suzanne Vegaの1985年リリースのデビューアルバムを買ったのは1986年の春頃で、ちょうどその頃、The Dream AcademyやAztec CameraやClannad…

Mike Oldfield アルバム紹介 その10.5:「Pictures in the Dark」「Shine」、The Complete Mike Oldfield

今回は番外編ということで。 1984年に Discovery と The Killing Fields の2作のアルバムを制作したOldfieldは、ライブツアー終了後、1987年のアルバム Islands の発表までしばらく休養期間に入ります。この期間、新曲としてはシングル「Pictures in the Dar…

Nick Mason & Rick Fenn 「Lie for a Lie」

Pink Floyd のドラマー Nick Mason と 、当時10ccのメンバーであったギタリスト Rick Fennによるコラボレーションアルバム Profiles(1985年発表)からシングルカットされた1曲。Rick Fennは、一時期Mike Oldfieldのバンドメンバーとしても参加して「Family …