Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1980s

Don Henley 「The End Of The Innocence」

イーグルスのドラマーでリードヴォーカルを務めていた Don Henley のソロでのヒット曲。Henleyはその哀愁のあるハスキーヴォイスでの歌声が魅力的なのですが、曲作りの面では作詞のほうが得意で、作曲に関しては他のミュージシャンとコンビを組んで共作の形…

Clannad 「Second Nature」

アイルランドのトラッドバンド Clannad が1987年にリリースしたアルバム Sirius は、彼らの活動の中で最もポップフィールドに近づいたサウンドを聴くことができた作品でした。 プロデューサーにGreg LadanyiとRuss Kunkelを迎え、LAを中心に活動するミュージ…

Kate Bush 「Experiment IV」

この曲は、1986年リリースのKate Bushのベストアルバム The Whole Story に新曲として収録された曲で、Kate Bush自身が監督をつとめたミュージックヴィデオが制作されました。 ミュージックビデオは歌の内容に沿ったものになっていて、軍の秘密プロジェクト…

キーボードソロがある曲(その27):Van Halen 「Jump」

もう40年前の曲なんですね、Van Halenの「Jump」。 従来のハードロックサウンドに、ギタリストであるエディ・ヴァン・ヘイレンが弾くシンセを大々的にフィーチャーしたアルバム 1984 も大ヒットしましたが、この曲もビルボードのシングルチャートで1位を獲得…

Asia 「The Smile Has Left Your Eyes」

Asiaの1983年リリースのアルバム Alpha 収録の曲「The Smile Has Left Your Eyes(邦題:偽りの微笑み」。 Asiaの曲の多くはポップな歌メロがベースとなっていて、そのままだとごく普通のポップスになってしまいそうなところに、Geoff Downesのキーボード群…

Supertrampアルバム紹介 その7:... Famous Last Words ...

世界的大ヒットとなった Breakfast In America の次のスタジオ録音アルバムである ... Famous Last Words ...は、前作リリースから約3年半のブランクを空けて1982年秋に発表されました。元々寡作なバンドであったことと、間にライブアルバム Paris のリリー…

Cocteau Twins「Lorelei」

Cocteau Twins の1984年のアルバム Treasure に収録された10曲は、すべて人または神の名前が曲名タイトルになっていると言われています。 この時期のCocteau Twinsのサウンドは、ローファイなドラムマシーンにザラザラした感触のRobin Guthrieのギター、そし…

Jon And Vangelis 「Deborah」

特に統計を取って検証したわけではないですが、洋楽には人名を曲名にしている曲が多いような気がします。前回紹介したフリートウッド・マックの「Sara」は女性の名前で、スティーヴィー・ニックスの友人をテーマにした曲なのですが、それ以外にもTotoの「Ros…

Yes 「Changes」

1983年に復活して「Owner Of A Lonely Heart」が世界的な大ヒットとなったYesですが、この復活の立役者はプロデューサーのTrevor Hornと、新たにバンドに加入したソングライターであり、ギタリスト兼マルチ奏者のTrevor Rabinの2人です。 過去の作品からの大…

Genesis 「Duke's Travels ~ Duke's End」

前回紹介したスーパートランプのアルバム Breakfast In America がアメリカでヒットしていた1979年頃、同様にサウンドをポップ化してアメリカ進出を図っていたジェネシスと比較して語られたことがあったようです。どちらもプログレッシヴロックが原点にある…

キーボードソロがある曲(その25):Billy Joel 「All For Leyna」

Billy Joel の1980年のアルバム Glass Houses に収録された「All For Leyna」。イギリスではシングルカットされたようです。 Billy Joel / Glass Houses このアルバム Glass Houses は、前作までで築かれた「洗練されたシンガーソングライター&ピアノマン」…

Camel 「Long Goodbyes」

Camelの1984年のアルバム Stationary Traveller からの曲を紹介するのはこれが3回目です。 moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com 今回はアルバム最後を飾る「Long Goodbyes」。このアルバムを最後にバンドは(レコード会社との裁判な…

Boz Scaggs 「You Can Have Me Anytime」

Boz Scaggsの「You Can Have Me Anytime」は、1980年リリースのアルバム Middle Man 収録の曲。日本では車のCMのBGMに使用されて「トワイライト・ハイウェイ」という邦題でシングルでも発表されました。本国アメリカではシングルカットされることなく、彼の…

Electric Light Orchestra 「21st Century Man」

「コンセプトアルバム」という形のアルバム制作方法は、ビートルズの1967年のアルバム Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band あたりが起源と言われています。その後プログレッシブ・ロックの流行もあって、1970年代にはコンセプトアルバムが多く制作されま…

キーボードソロがある曲(その24):Blondie 「Call Me」

映画「アメリカン・ジゴロ」のテーマ曲として、サウンドトラックを手掛けたジョルジオ・モロダーが作った曲に、Blondieのヴォーカル Deborah Harryが歌詞を付けて歌った「Call Me」は1980年にリリースされ、ビルボードの年間1位を獲得した大ヒット曲。 ディ…

Pink Floyd 「Another Brick In The Wall (Part II)」

本国イギリスでは1979年11月にシングルとしてリリースされた「Another Brick In The Wall (Part II)」(アメリカでは1980年1月リリース)。イギリスではPink Floydが1970年代にリリースされた唯一のシングルだったとのこと。それだけアルバム主体のアーティ…

Ambrosia 「Biggest Part of Me」

アメリカのカリフォルニア出身で、1970年代後半に活躍したロックバンド Ambrosia が1980年に発表したアルバム One Eighty(邦題:真夜中の晩餐会)。アルバムタイトルは『180』、つまり180度の方向転換という意味だと言われていますが、実際は1980年の1月に…

Leo Sayer 「More Than I Can Say」

主に1970年代の中頃に活躍したイギリスのシンガー、Leo Sayerが1980年に放ったヒット曲「More Than I Can Say(邦題:星影のバラード)」。アメリカのビルボードHot 100では最高位2位を獲得しました。 正直私はLeo Sayerの歌でしか知らなかったのですが、こ…

Peter Hammill 「This Book」

最近タワーレコードなどのレコードショップに行くと、アナログ盤の品揃えが多くなっていることに気づきます。アーティストも新譜をデジタルフォーマットでリリースする以外に、(CDではなく)アナログ盤でリリースするケースも見られて、最近のアナログ盤ブ…

Mike + The Mechanics 「The Living Years」

ジェネシスのベース/ギター奏者のMike Rutherfordが中心となって結成したポップロックバンド Mike + The Mechanics が1988年にリリースした彼らの最大のヒットアルバム Living Years のタイトル曲(曲名はTheが付いて「The Living Years」)。この曲もシング…

The Moody Blues 「I Know You're Out There Somewhere」

この曲は The Moody Blues 1988年のアルバム Sur La Mer からシングルカットされた曲で、バンドの最後のヒットシングルといっていい曲です。作者はバンドのメインライターの一人である Justin Hayward、ヴォーカルも彼によるものです。 The Moody Bluesは、…

キーボードソロがある曲(その23):Toto 「Africa」

1982年リリースのアルバム IV 収録のシングルでも大ヒットした曲「Africa」。 この曲のドラムとベースを除いた多くの部分はシンセの音色で構成されています。Wikipedeiaによれば、曲全体のリフとして聴くことができるソフトなシンセブラスの音はヤマハのポリ…

3拍子が濃いアルバムいろいろ

20年ほど前にお遊びで作っていたホームページで、所有しているCDの中から3拍子系(3拍子、6拍子)の曲が多く収録されているアルバムを探して紹介していたことがありました。今回はその流用なので古いアルバムが多いですが、ちょっとだけアップデートしていま…

GTR 「When The Heart Rules The Mind」

Asiaを脱退したギタリストのSteve Howeが同じくギタリストで元GenesisのSteve Hackettと共に結成したバンドがGTR。有名バンドのギタリスト二人がメインのバンドということで当時は結構話題でした。残りのメンバーは、ヴォーカルにMax Bacon、ベースにPhil Sp…

Asia 「Go」

Asiaの1985年発表のサードアルバム Astra 収録曲「Go」。個人的にはAsiaの曲の中でもベストスリーには入る好きな曲です。 Asia / Astra このアルバムの制作中に、バンドのオリジナルメンバーであるギターのSteve HoweがのJohn Wettonとの不仲のため脱退して…

キーボードソロがある曲(その21):Rush 「Subdivisions」

Rushの1982年のアルバム Signals 。Rushはその活動期間中に何度か自身のサウンドを大きく変化させてきたのですが、このアルバムもその転換点の一つにあたります。前作 Moving Pictures までのRushサウンドは、Geddy Leeのベース、Alex Lifesonのギター、Neil…

It Bites 「Kiss Like Judas」

1980年代、プログレッシヴロックのジャンルでメジャーレーベルからデビューして活躍した数少ないバンドのひとつがこの It Bites。とはいえ、世間の風当たり(というか所属していたヴァージンレコードからのプレッシャー?)で、徐々にプログレ色を薄めざるを…

Marillion 「Heart of Lothian」

Marillionの最大のヒット作となった1985年のサードアルバム Misplaced Childhood (邦題:過ち色の記憶)は、アルバムトータル演奏時間約41分に含まれる全10トラック(細かいパート単位で数えると17パート)がシームレスで繫がったトータルアルバムです。で…

Chicago 「Will You Still Love Me ?」

1980年代に入ってからのChicagoは、David Fosterをプロデューサーに迎えて大ヒットした「Hard To Say I’m Sorry(邦題:素直になれなくて)」をはじめとして、アダルトコンテンポラリーなバラードをシングルとして送り出すようになるのですが、それに伴って…

Little River Band 「The Night Owls」

オーストラリア出身のロックバンド Little River Band が1981年にリリースしたアルバム Time Exposure 収録された曲がこの「The Night Owls」。シングルカットされ全米でもヒットしました。(タイトルを直訳すると「夜のフクロウ」なのですが、辞書を引いて…