Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1980s

King Crimson 「Discipline」

King Crimsonは1980年代に3作のアルバムを発表していますが、これらのアルバムの収録曲の中で個人的に一番好きな曲がこれ。1981年のアルバム Discipline のタイトル曲です。 www.youtube.com このアルバムがリリースされた当時は、もう一人のギタリスト Adri…

Frida 「I Know There's Somthing Going On」

ゲートリバーブを施したドラムサウンドも1980年代を象徴する音でした。エンジニア/プロデューサーのHugh Padghamとジェネシスのドラマー Phil Collinsによってスネアドラム音に適用されたの最初といわれていて、初期ではPeter Gabriel のサードアルバムに収…

Kim Carnes 「Bette Davis Eyes」

1980年代のポップミュージックの特徴を挙げるとすると、まず出てくるのがシンセサイザーのサウンドかなと思います。1970年代後半以降のシンセサイザーの技術的な進歩に伴って、以前はちょっとした味付け程度に使用されていたシンセが曲のサウンドの中心とな…

Tangerine Dream 「Tangram (set 1)」

私が洋楽を本格的に聴き始めたのは1979年頃で、レコードも(小遣いの範囲内で)買うようになった時期なのですが、80年代前半にレコードショップでちょっと気になるアルバムがありました。それがドイツのバンド Tangerine Dream が1980年にリリースしたアルバ…

Orchestral Manoeuvres in the Dark 「(Forever) Live And Die」

なぜか最近よく聴いている曲が、このOMDの「(Forever) Live And Die」。 www.youtube.com 純度の高いエレクトロポップバンドとしてスタートしたOMDのサウンドが、徐々にエレクトロ色や実験的な部分が後退していき、それと反比例するかのようにヒットを連発し…

The Alan Parsons Project 「Don't Answer Me」

「Don't Answer Me」は、The Alan Parsons Project (以下APP)が1984年に放ったヒット曲。APPの代表曲としても知られていますよね。私もこの曲が好きで今でも時々聴いています。 この曲の特徴といえば、フィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド」の…

キーボードソロがある曲(その29):Dave Stewart & Barbara Gaskin 「Levi Stubbs' Tears」

1970年代にHatfield & The North等のカンタベリー系ロックバンドのメンバーとして活動してきたキーボード奏者の Dave Stewart と、ブリティッシュフォークグループSpairogyraのヴォーカル担当だった Barbara Gaskin は、1980年代にユニットを組んで、主にオ…

Roxy Music 「Same Old Scene」 (1980)

「Same Old Scene」は、Roxy Music 1980年のアルバム Flesh+Blood に収録された曲で、シングルとしてもリリースされました。当時私はこのバンドのことはよく知らなかったのですが、ラジオでよく聴くことがあったので記憶に残っています。ダンサブルでキャッ…

The Who 「You Better You Bet」 (1981)

ここからしばらくは古い曲を紹介していこうと思います。といってもこのブログでは「私が好きな曲」という括りで曲紹介しているので、かなり偏りあります。特に古い曲は後追いで知った曲も多いのでその傾向は強いかも。 まずは今から43年前、1981年の曲から。…

Supertrampアルバム紹介 ex1:Roger Hodgson / In The Eye of The Storm

1982年のアルバム ... Famous Last Words ... とそのコンサートツアーを最後に、Roger Hodgsonはバンドを脱退しました。この後、Hodgsonと彼が去った後のバンドは、オリジナルアルバムをそれぞれ数作発表しますが、ここからは両者の作品を順に追っていこうと…

ZABADAK 「光の人」

MOON RECORDSからリリースされていたZABADAKのアルバムとシングルが、8月14日から各種ストリーミングサービスで配信されるようになったとのこと。 wmg.jp この時期のZABADAKは吉良知彦さんと上野洋子さんのユニットして活動していた時期で、名作として呼び声…

Don Henley 「The End Of The Innocence」 (1989)

イーグルスのドラマーでリードヴォーカルを務めていた Don Henley のソロでのヒット曲。Henleyはその哀愁のあるハスキーヴォイスでの歌声が魅力的なのですが、曲作りの面では作詞のほうが得意で、作曲に関しては他のミュージシャンとコンビを組んで共作の形…

Clannad 「Second Nature」 (1987)

アイルランドのトラッドバンド Clannad が1987年にリリースしたアルバム Sirius は、彼らの活動の中で最もポップフィールドに近づいたサウンドを聴くことができた作品でした。 プロデューサーにGreg LadanyiとRuss Kunkelを迎え、LAを中心に活動するミュージ…

Kate Bush 「Experiment IV」 (1986)

この曲は、1986年リリースのKate Bushのベストアルバム The Whole Story に新曲として収録された曲で、Kate Bush自身が監督をつとめたミュージックヴィデオが制作されました。 ミュージックビデオは歌の内容に沿ったものになっていて、軍の秘密プロジェクト…

キーボードソロがある曲(その27):Van Halen 「Jump」

もう40年前の曲なんですね、Van Halenの「Jump」。 従来のハードロックサウンドに、ギタリストであるエディ・ヴァン・ヘイレンが弾くシンセを大々的にフィーチャーしたアルバム 1984 も大ヒットしましたが、この曲もビルボードのシングルチャートで1位を獲得…

Asia 「The Smile Has Left Your Eyes」 (1983)

Asiaの1983年リリースのアルバム Alpha 収録の曲「The Smile Has Left Your Eyes(邦題:偽りの微笑み」。 Asiaの曲の多くはポップな歌メロがベースとなっていて、そのままだとごく普通のポップスになってしまいそうなところに、Geoff Downesのキーボード群…

Supertrampアルバム紹介 その7:... Famous Last Words ...

世界的大ヒットとなった Breakfast In America の次のスタジオ録音アルバムである ... Famous Last Words ...は、前作リリースから約3年半のブランクを空けて1982年秋に発表されました。元々寡作なバンドであったことと、間にライブアルバム Paris のリリー…

Cocteau Twins「Lorelei」

Cocteau Twins の1984年のアルバム Treasure に収録された10曲は、すべて人または神の名前が曲名タイトルになっていると言われています。 この時期のCocteau Twinsのサウンドは、ローファイなドラムマシーンにザラザラした感触のRobin Guthrieのギター、そし…

Jon And Vangelis 「Deborah」

特に統計を取って検証したわけではないですが、洋楽には人名を曲名にしている曲が多いような気がします。前回紹介したフリートウッド・マックの「Sara」は女性の名前で、スティーヴィー・ニックスの友人をテーマにした曲なのですが、それ以外にもTotoの「Ros…

Yes 「Changes」

1983年に復活して「Owner Of A Lonely Heart」が世界的な大ヒットとなったYesですが、この復活の立役者はプロデューサーのTrevor Hornと、新たにバンドに加入したソングライターであり、ギタリスト兼マルチ奏者のTrevor Rabinの2人です。 過去の作品からの大…

Genesis 「Duke's Travels ~ Duke's End」

前回紹介したスーパートランプのアルバム Breakfast In America がアメリカでヒットしていた1979年頃、同様にサウンドをポップ化してアメリカ進出を図っていたジェネシスと比較して語られたことがあったようです。どちらもプログレッシヴロックが原点にある…

キーボードソロがある曲(その25):Billy Joel 「All For Leyna」

Billy Joel の1980年のアルバム Glass Houses に収録された「All For Leyna」。イギリスではシングルカットされたようです。 Billy Joel / Glass Houses このアルバム Glass Houses は、前作までで築かれた「洗練されたシンガーソングライター&ピアノマン」…

Camel 「Long Goodbyes」

Camelの1984年のアルバム Stationary Traveller からの曲を紹介するのはこれが3回目です。 moonshineplus.hatenablog.com moonshineplus.hatenablog.com 今回はアルバム最後を飾る「Long Goodbyes」。このアルバムを最後にバンドは(レコード会社との裁判な…

Boz Scaggs 「You Can Have Me Anytime」

Boz Scaggsの「You Can Have Me Anytime」は、1980年リリースのアルバム Middle Man 収録の曲。日本では車のCMのBGMに使用されて「トワイライト・ハイウェイ」という邦題でシングルでも発表されました。本国アメリカではシングルカットされることなく、彼の…

Electric Light Orchestra 「21st Century Man」

「コンセプトアルバム」という形のアルバム制作方法は、ビートルズの1967年のアルバム Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band あたりが起源と言われています。その後プログレッシブ・ロックの流行もあって、1970年代にはコンセプトアルバムが多く制作されま…

キーボードソロがある曲(その24):Blondie 「Call Me」

映画「アメリカン・ジゴロ」のテーマ曲として、サウンドトラックを手掛けたジョルジオ・モロダーが作った曲に、Blondieのヴォーカル Deborah Harryが歌詞を付けて歌った「Call Me」は1980年にリリースされ、ビルボードの年間1位を獲得した大ヒット曲。 ディ…

Pink Floyd 「Another Brick In The Wall (Part II)」

本国イギリスでは1979年11月にシングルとしてリリースされた「Another Brick In The Wall (Part II)」(アメリカでは1980年1月リリース)。イギリスではPink Floydが1970年代にリリースされた唯一のシングルだったとのこと。それだけアルバム主体のアーティ…

Ambrosia 「Biggest Part of Me」

アメリカのカリフォルニア出身で、1970年代後半に活躍したロックバンド Ambrosia が1980年に発表したアルバム One Eighty(邦題:真夜中の晩餐会)。アルバムタイトルは『180』、つまり180度の方向転換という意味だと言われていますが、実際は1980年の1月に…

Leo Sayer 「More Than I Can Say」

主に1970年代の中頃に活躍したイギリスのシンガー、Leo Sayerが1980年に放ったヒット曲「More Than I Can Say(邦題:星影のバラード)」。アメリカのビルボードHot 100では最高位2位を獲得しました。 正直私はLeo Sayerの歌でしか知らなかったのですが、こ…

Peter Hammill 「This Book」

最近タワーレコードなどのレコードショップに行くと、アナログ盤の品揃えが多くなっていることに気づきます。アーティストも新譜をデジタルフォーマットでリリースする以外に、(CDではなく)アナログ盤でリリースするケースも見られて、最近のアナログ盤ブ…