Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Genesis 「Duke's Travels ~ Duke's End」

前回紹介したスーパートランプのアルバム Breakfast In Americaアメリカでヒットしていた1979年頃、同様にサウンドをポップ化してアメリカ進出を図っていたジェネシスと比較して語られたことがあったようです。どちらもプログレッシヴロックが原点にあるバンドで、音楽的には大きく異なっていると思うものの、上手くポップ化を成し遂げたという意味では共通点があるのでそのような比較が行われたのかなと思います。

 

そんな時期のGenesisが1980年にリリースしたアルバムが Duke 。「Turn It On Again」や「Misunderstanding」といった曲をアメリカでヒットさせ、アメリカのポップフィールドに大きく躍進したアルバムです。

Genesis / Duke

 

アナログのLPレコードでは標準的な収録時間は片面20分(両面で40分)と言われている(さらに収録時間が長くなると音質が悪化する)中で、Genesisのアルバムはこれを大きく上回る50分以上を収録するものが多く、本作Duke もトータル55分を超えるアルバムとなっています。

収録曲は12曲で、冒頭3曲と最後の2曲はそれぞれがメドレー形式で構成されていて他の7曲を挟み込むような構成となっています。(上記の5曲と中間の「Turn It On Again」を合わせて「Duke Suite (The Story of Albert)」と呼ばれることもあるようです。

 

Duke's Travels」と「Duke's End」はアルバム最後を飾るメドレー。ほとんどがインストパートとなっているこの曲で大きくフィーチャーされているのはPhil Collinsの手数の多いドラムとTony Banksの音の粒が降り注ぐような華麗なキーボードプレイで、躍動感とシンフォニック感が共存する非常にカッコイイ曲になっていると思います。トータル11分にもおよぶ長い曲ですが、全くだれることなく聴くことができます。個人的にはGenesisの曲の中で一番好きな曲。

 

YouTubeで公開されているオフィシャルの音源は2曲に分かれてしまっていますが、この2曲のつなぎの部分もめっちゃカッコイイのでぜひ連続で聴いてほしいです。

www.youtube.com

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