Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Pink Floyd 「Another Brick In The Wall (Part II)」

本国イギリスでは1979年11月にシングルとしてリリースされた「Another Brick In The Wall (Part II)」(アメリカでは1980年1月リリース)。イギリスではPink Floydが1970年代にリリースされた唯一のシングルだったとのこと。それだけアルバム主体のアーティストだったということが良く分かる事例ではありますが、なんとこの曲は欧米で大ヒットして各国でチャートの1位を獲得してしまうことになります。

この曲をパッと聴いた感じでは、それほど大ヒットするのが不思議な感じなのですが、同時期にリリースされたメガヒットアルバム The Wall との相乗効果もあってのヒットなのかなという気がします。「ディスコビートを取り入れた」ということもヒットの要因と言われたりもします。確かに4つ打ちビートでDavid Gilmourのギターもファンキーなフレーズを弾いてはいますが、ディスコで踊るにはちょっと重すぎじゃないかと個人的には思います。

 

www.youtube.com

この曲で特徴的なのは、なんといっても2コーラス目に導入された児童合唱団による歌でしょう。Wikipediaによれば、これはアルバム The Wall の共同プロデューサーだった Bob Ezrin のアイディアだったらしいのですが、これがアルバムのコンセプトに見事にハマったのは明らかです。実のところ、この子供たちの歌がこの曲のヒットの立役者だと言ってもいんじゃないかと思います。

 

ヴィデオクリップはこちら。

www.youtube.com

 

ちなみに、シングルバージョンは3分10秒ほどの長さで、後半のGilmourのギターソロでフェードアウトするものでした。アルバムバージョンは、前後の曲と繋がっている編集となっているので、きれいに1曲としてまとまったバージョンとしては、1981年にリリースされた彼らのベストアルバム A Collection of Great Dance Songs(邦題:時空の舞踏)に収録のバージョン(一番上のYouTube動画)がおススメです。

 

Pink Floyd / The Wall