Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Simon & Garfunkel 「America」

洋楽を聴き始めたころからの「自分ルール」というのがありました。それが「洋楽は1967年以降のものを聴く」というもので、最近は少し緩んできたものの、1966年以前のアルバムは持っていません(ビートルズは1965年以前かも・・・)。

1967年というのはいくつかのエポックメイキングな作品が発表された年だと認識しています。例をあげると、
 The Beatles / Sgt. Pepper'S Lonely Hearts Club Band
 The Doors / The Doors (デビューアルバム)
 Pink Floyd / The Piper at the Gates of Dawn (デビューアルバム)
 Procol Harum / Procol Harum(デビューアルバム)
 The Moody Blues / Days of Future Past
といった、当時のサイケデリックムーヴメントの中から、コンセプトアルバム、トータルアルバムというアルバムメインの作品が生まれてきた年で、オールディーズから一皮むけた現代に通じるロックの黎明期だと勝手に思っていました。

これが自分ルールの理由なのですが、あんまり自分から壁を作ってもよくないなと最近は思っています。

 

前置きが長くなりました。フォークデュオ Simon & Garfunkel のアルバム Bookends は1968年の作品。このアルバムのA面には「Bookends Theme」という短い曲に前後を挟まれた5曲が収録されていますが、こういったアルバム構成スタイルもトータルアルバムの手法を使ったものですね。間に挟まれた5曲も、シンセサイザーを導入したり、SEを使ったりといったチャレンジが行われていて、当時の空気が窺えるサウンドとなっています。一方、B面には「A Hazy Shade of  Winter」や映画「卒業」のテーマにもなった「Mrs. Robinson」といったヒット曲が収録されていて、ポップな要素を前面に出しています。

Simon & Garfunkel / Bookends

Simon & Garfunkel の作品はリアルタイムで聴いたわけではないのですが、彼らのヒット曲は日本でも頻繁にラジオから流れていたので、それをエアチェックしていて、その中で一番好きな曲になったのがこの「America」です。アルバム Bookends に収録されたこの曲も有名だと思うのですが、本国アメリカでシングルとしてリリースされたのは、グループ解散後の1972年だったんですね。日本では1971年にシングルとして発売されてヒットしたらしいので、それで印象が強かったのかもしれません。

Art Garfunkelではなく)Paul Simonがリードヴォーカルを取り、3拍子のリズムに乗せて「アメリカを探す」というテーマを歌った曲です。

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ちなみにこの曲は後に Yes が大幅なプログレ風アレンジをしてシングルとして発表したことでも(一部で)知られています。

 

 

どうでもいいことですが、ZABADAKのアルバム 遠い音楽 に収録された「生まれた街へ」という曲の歌いだしの部分を聴くと、なぜかこの曲を思い出してしまいます・・・。

ZABADAK (ザバダック) - Umareta machi e (生まれた街へ) [Remaster] - YouTube