イノトモさんの作品で最初に聴いたアルバムは2000年に発表された やさしい手。でした。当時私が良く閲覧していたウェブサイトの管理人さんがイノトモさんを推していたのがきっかけだったように記憶しています。
このアルバムはホームレコーディングをベースとした手作り感を感じるアコースティックなサウンドが特徴で、少しラフではあるけれど、イノトモさんのやさしい歌声に絶妙にマッチしてとても新鮮で魅力的な作品集と思っています。
その中の1曲「愛のコロッケ」は、イノトモさんの1stアルバム グレイプフルウツ に収録されていた曲で、シングルリリースもされました。やさしい手。に収録されたのはこれをホームレコーディングで再録したバージョンです。リズム(ドラムマシン?)以外のギターとベースはイノトモさん自身の演奏を多重録音したもので、サウンド的にはデモ音源のようなざらついた触感ではあるものの、間近で歌っているような感覚が味わえます。
イノトモ / やさしい手。
こちらは1998年リリースのオリジナルバージョン。