特に統計を取って検証したわけではないですが、洋楽には人名を曲名にしている曲が多いような気がします。前回紹介したフリートウッド・マックの「Sara」は女性の名前で、スティーヴィー・ニックスの友人をテーマにした曲なのですが、それ以外にもTotoの「Rosanna」、The Knackの「My Sharona」、Michael Jacksonの「Billie Jean」、Boz Scaggsの「Jojo」、Kim Carnesの「Bette Davis Eyes」、Bostonの「Amanda」といった人名がタイトルとなっているヒット曲が数多くあります(古い曲ばっかりでスミマセン、最近の曲は知らないので・・・)。
一方、日本の曲には人名がタイトルとなっている曲はかなり少ないと思います。日本人の名前を曲名につけてもあんまりカッコよくない(曲名にするにしてもニックネームにする)というのがあるのと、直接的に名前を呼びかけるような文化じゃないというのも理由としてはあると思います。
余談はさておいて、今回紹介するのはYesのヴォーカリストJon Andersonとシンセサイザー奏者 Vangelisによるユニット Jon And Vangelis の「Deborah」という曲。DeborahはJon Andersonの娘で、Andersonが娘 Deborahに宛てて書いた手紙を歌詞にしたのがこの曲のようです。Deborahはこの曲がリリースされた時期は12歳くらいで、思春期に入り始めた娘に対してこのような歌を臆さず歌うというのは(親バカ)、日本では考えにくいですね。
AndersonのハイトーンヴォイスとVangelisのピアノとシンセによるロマンチックなオーケストレーションが美しい曲。歌の最後にヴォコーダーでコーラスを入れているのが時代を感じさせますね。
1983年のアルバム Private Collection に収録されています。
これはアナログ盤のジャケットデザイン。