Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Fleetwood Mac 「Sara」

「Sara」は1979年のFleetwood Mac のアルバム Tusk に収録された曲。作詞曲とリードヴォーカルは Stevie Nicks が担当しています。シングルカットされてヒットもしました。個人的には Fleetwood MacでのNicksのヴォーカル曲では一番好きな曲。

アルバム収録バージョンは6分半ほどあるのですが、曲構成としては比較的シンプルでリズムもトリッキーなところは無く、Nicksのヴォーカルも淡々と歌っている感じで、ちょっと単調なように感じるかもしれません。もちろんNickの存在感はバンドの中でも際立っていて、その憂いのある声も魅力的なのですが、この曲で私が好きなところは、ヴォーカルのエコーとリヴァーブ処理、そして背後に霞のように配置されたバッキングヴォイスで、このサウンドメイクがこの曲の神秘的で幻想的なイメージを作り上げているように思います。

ちょっと10ccの「I'm Not In Love」のサウンドとの類似点も見出せそうな気もする、レコーディングによる音響効果の魅力が詰まった曲です。

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こちらはライブ演奏でのヴィデオクリップで、テンポが速いのもありますが、スタジオ録音版とは若干イメージが違いますね。

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Fleetwood Mac / Tusk