Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Little River Band 「The Night Owls」

オーストラリア出身のロックバンド Little River Band が1981年にリリースしたアルバム Time Exposure 収録された曲がこの「The Night Owls」。シングルカットされ全米でもヒットしました。(タイトルを直訳すると「夜のフクロウ」なのですが、辞書を引いてみると「夜に活動する人」という意味もあります。)

このバンドのサウンドの特徴としては、イーグルス的な爽やかなヴォーカルハーモニーとギターアンサンブルがイメージされます。本作リリース時のメンバー6人中3人がギター担当で、同じく3人がアルバムでリードヴォーカルを取っていることからもそれが分かるのですが、この曲でも分厚いギターと美しいコーラスを聴くことができます。

この曲のリードヴォーカルは、本作からバンドに加入したアメリカ人ベーシスト Wayne Nelson。バンドには元々ヴォーカリストである Glenn Shorrock が居たのですが、この曲のリードヴォーカルを Nelson に担当させたのは、本作のプロデューサーだった George Martin の意向だったようです。アルバム収録の「Take It Easy On Me」でもShorrock とNelsonどちらがリードを取るかでプロデューサーと結構揉めたらしく、Shorrockとしてはいささか不満の残るアルバムだったみたいです。

 

Nelsonの若々しいヴォーカルがフィーチャ―されているこの曲「The Night Owls」。でも私がこの曲で好きなのは、ヴォーカルよりもエレクトリックギターの演奏のほうです。シングルではかなりカットされていますが、アルバムバージョンではカッコいいギターサウンドを堪能できます。イントロとエンディングで現れる分厚いディストーションギター(下の音源で3分17秒に同じ音色で挿入される短いフレーズも個人的には好きなところ)、間奏部と後半部の流麗なギターソロ(演奏はメンバーのDavid Briggs)などは聴いてて惚れ惚れします。

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曲の最後がベースだけになるところも余韻を残すいいエンディング。

 

Little River Band / Time Exposure

 

この曲の作者は バンド創設時からのメンバーGraham Gobleによるもの、下のヴィデオクリップではネガネを掛けてギターを弾いている人ですね。ちなみに楽器を持たず、リードヴォーカルもとれず、若干手持ち無沙汰気味なのが Glenn Shorrockです。

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