Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Chicago 「Will You Still Love Me ?」

1980年代に入ってからのChicagoは、David Fosterをプロデューサーに迎えて大ヒットした「Hard To Say I’m Sorry(邦題:素直になれなくて)」をはじめとして、アダルトコンテンポラリーなバラードをシングルとして送り出すようになるのですが、それに伴って外部のライターを起用することも増えるようになってきて、その点が評価の分かれるところではありますが、この時期のバンドイメージを形作る親しみやすいポップソングを送り出したからこそ、バンドを存続させることができたのは間違いはないと思っています。

1984年のアルバム Chicago 17 をもって、当時の「Chicagoの声」だったヴォーカル/ベースのPeter Ceteraがバンドを去り、新メンバー Jason Scheff を加えて若返りを図ったアルバムが1986年リリースの Chicago 18 。といっても本作で従来のバンドイメージを大きく変えることはなく、Scheffのヴォーカルは十分にCeteraの代役を果していると思います。

この曲「Will You Still Love Me ?」も従来のバンドイメージ通りの曲で、外部のライターによって書かれています(プロデューサーの David Foster、LAのミュージシャンであるTom Keane、そしてソングライターのRichard Baskinの共作)。サウンド的にはいかにもDavid Fosterといった感じのドラマチックなアレンジになっています(ちょっと大袈裟ですが)。個人的には古い時代のChicagoに強い思い入れは無かったので、この曲はすんなりと耳に入ってきて今でもお気に入りの曲になっています。

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当時流行りだったきらびやかなデジタルピアノとストリングス、ゲートリヴァーブを効かせたドラム、そしてソフトなホーンサウンドが、当時の「Chicago印」のサウンドを構成しています。

 

Chicago / Chicago 18

ちなみに、このアルバムにはかつての名曲「25 Or 6 To 4」のリメイクも収録されていました。あんまり評判は良くなかったようですが、私はこのリメイクバージョンも結構好きでした。

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