Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Foreigner 「Head Games」

Foreignerの1979年の3rdアルバム Head Games のタイトル曲。

Foreignerは、1stと2ndアルバムが全米でヒットして、このアルバムもヒットはしたものの、セールス的には前2作には及ばなかったようで、バンドの人気に少し翳りが出てきた時期です。

このころからリーダーである Mick Jones がバンドサウンドの主導権を強く主張するようになったらしく、結果的にオリジナルメンバーである Ian McDonald (元 King Crimson)と キーボード奏者のAl Greenwood がこのアルバムを最後に脱退してしまうことになります。

その後4人編成となったバンドは、次作で 4 というメガヒットアルバムを生み出すことになるのですが、脱退したメンバー2名の代わりにゲストミュージシャンとして存在感を見せたのが、自身でもヒット曲を持つ エレクトロポップの新進アーティスト Thomas Dolby だったということを考えると、1980年代の流行に乗ったモダンなサウンドを取り入れることでセールス上の成功を得た事例と言えるでしょう。

Foreigner / Head Games

 

ということで、オールドスタイルのForeignerサウンドが聴ける最後のアルバムが、このHead Games です。アルバムジャケットのイラストにも問題があって批判を浴びた経緯もあり、どうしてもマイナスイメージがあるのですが、サウンド自体は前作 Double Vision 同様、Lou Grammのヴォーカルを中心に置いたポップなハードロックサウンドとなっています。個人的にはこのタイトル曲「Head Games」がお気に入りです。

シンプルなロックチューンですが、イントロから歌メロに入るときの転調や、サビの部分でちょっとした変拍子が織り込まれていて、アクセントになっています。

以下はこの曲のヴィデオクリップ。当たり前ですがみんな若いですね。

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Foreignerは、全米では大人気だったものの、日本では同時期に活躍したバンド、JourneyやToto、Styxなどと比較すると人気が無かったように記憶しています。その理由としては、メンバーのルックスというのもあるのでしょうが、Neal Schonや、Steve Lukather、Tommy Shawといったギターヒーローが居なかったことが大きかったんじゃないかと思います。現在では「ギターヒーロー」なんて死語のようにも思えますが、当時ロックの全盛期においては(特に日本では)、人気を獲得するための重要な要素だったんだと思います。