Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

The Charlie Daniels Band 「The Devil Went Down To Georgia」 (1979)

1979年は、私が洋楽に興味を持ち始めて、AMラジオの「全米TOP40」を聴くようになった時期なのですが、その頃に全米ヒットチャートに登場していたのがこの曲、The Charlie Daniels Band の「The Devil Went Down To Georgia」(邦題:悪魔はジョージアへ)。フィドルヴィオリン)の速弾きが印象的なカントリーロックなのですが、このような曲がヒットすること自体、洋楽初心者の当時の自分にはすごく新鮮だった記憶があります。特にイントロのフィドルのフレーズがお気に入りでした。

 

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この曲がヒットしていた頃には、歌われる歌詞の内容を知ろうとも思わなかったし、そもそもレコードを買わないと歌詞を読むこともできなかったのですが、今回改めてこの曲について調べてみると、人から魂を奪おうとたくらむ悪魔と、フィドル弾きの青年(?) ジョニーとのフィドル対決のことが歌われていたんですね。

結構マイナーな曲かと思っていましたが、ネットで「悪魔はジョージアへ」と検索してみるとかなりの数の翻訳・解説の記事が出てきます(便利な時代になりました)。ということで、ここでは歌詞の話は省略します。

この曲で繰り広げられるフィドル対決、最初に演奏するは悪魔の方で、上の動画でいうと1分25秒あたりからロックバンドの演奏をバックにちょっとおどろおどろしいフィドルソロが行われます。続いてジョニーの演奏は2分20秒から、こちらは正統派の陽気なダンサブルなフィドルソロとなっていて、結果悪魔は自ら負けを認め、自分が使っていた「金のフィドル」を置いていったというお話なのだそう。個人的には悪魔の演奏もなかなかカッコいいのではと思うのですが・・・。

 

1979年の彼らのアルバム Million Mile Reflections に収録されています。アルバムにはこの曲とは異なるサザンロックやジャズの香りがするサウンドがメインとなっていますが、結構聴きやすいアルバムだと思います。

The Charlie Daniels Band / Million Mile Reflections

 

ところで、この曲は人気曲とあって、多くのアーティストにカバーされています。以下ではそのほんの一部をご紹介。

 

まず、アメリカのオルタナティブロックバンド Primus が1996年に発表したMV。この曲のお話がアニメーションで分かりやすく表現されています。

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カナダのハードロックバンド Nickelback が2020年リリースしたシングル曲のMV。ここではフィドルではなくギターバトルの形で表現されています。後半は悪魔とジョニーの競演になっていますね。

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これはイギリスのパンクバンド The Toy Dolls によるカバー。曲名がGeorgiaではなくScunthrorpe(イングランドの町の名称)に変更されています。

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最後はアメリカのメタルバンド Korn によるカバー。ここでは Yelawolf というラッパーをジョニー役でフィーチャーしています。2020年リリース。

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