Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Supertrampアルバム紹介 その2:Indelibly Stamped

Indelibly Stamped は、Supertrampのセカンドアルバムで、1971年に発表されましたが、このアルバム制作前にファーストアルバムのバンドメンバーはRick DaviesとRoger Hodgsonを残して一新されています。Hodgsonはベースからギターに転向し、ベースとドラムと管楽器のプレーヤー3名を新たに迎え入れています。

・Rick Davies:キーボード、ヴォーカル
・Roger Hodgson:ギター、ヴォーカル
・Dave Winthrop:フルート、サックス、ヴォーカル
・Frank Farrell:ベース
・Kevin Currie:ドラム

 

Supertramp / Indelibly Stamped

アルバムタイトル「消えないように刻み込まれた」を表現するために、ジャケットでは上半身にタトゥーを入れた女性の写真が使われたのですが、一部の国ではそのまま店頭に並べることができなかったそうです。また、ジャケットはCD化に際してモノクロに変更されています。

 

Side one
1. Your Poppa Don't Mind
2. Travelled
3. Rosie Had Everything Planned
4. Remember
5. Forever
Side two
6. Potter
7. Coming Home To See You
8. Times Have Changed
9. Friend In Need
10. Aries

 

アルバムのプロデュースは前作同様バンド自身によるもの。収録曲はTr.3を除く全て曲が、DaviesとHodgsonとの共作とクレジットされていますが、前作と比較して大きく変わった点は、Daviesのリードヴォーカルがフィーチャ―された曲が大幅に増えたことでしょう。その結果として幻想的なイメージは後退し、ブルースに根差したサウンドに変貌しています。

冒頭の「Your Poppa Don't Mind」から、Davies のヴォーカルとウーリッツァーピアノをフィーチャーしたブギー調の曲で、前作のイメージと一変した印象を受けます。続くTr.2とTr.3は、Hodgsonがリードヴォーカルを取るフォーキーな曲で、前作に近いサウンドだと思いますが、それ以降はTr.10を除いてはDaviesの色が濃いサウンドになっています。Tr.6は新加入の管楽器奏者のDave Winthropによるヴォーカルです。

全般的には前作よりはかなりコンパクトに、ポップになってきたと思います。個人的には特に、Hodgsonが歌うTr.2「Travelled」やDaviesのピアノ弾き語りから始まる「Forever」は、それぞれの持ち味がよく出た佳作だと思います。アルバム最後に収録された「Aries」は前作のサウンドを引き継いだような、フォーキーでジャジーなインスト主体の作品で、曲自体は悪くないのですが、アルバムの中ではやや浮いているように思えます。そういった意味でまだ試行錯誤の最中のような面が見え隠れする作品といえるでしょう。(結果的にこのアルバムも発売当時の売れ行きは芳しくなかったらしいです)

 

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