Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Supertrampアルバム紹介 その1:Supertramp

以前このブログでSupertramp(スーパートランプ)の曲を紹介したことがありました。

moonshineplus.hatenablog.com

上の記事でも書いた通り、私が初めて買ったSupertrampのアルバムは Breakfast In America で、当時日本でもヒットしていたことがきっかけなのですが、その後彼らの音楽にハマってしまい、スタジオアルバムはほぼコンプリートで購入しました。

Supertrampの全盛期は1970年代中盤から1980年前半にかけてという短い期間で、スタジオアルバムでいうと5作ほどなのですが、独特のポップ感覚が味わえる貴重なバンドだったと思っています。

ということで、Supertrampが発表した全アルバムの紹介とちょっとした感想を、非定期で順に書いていこうと思います。これをブログに書く目的はあくまで自己満足な記録のためなのですが、誰かの参考になれば幸いです。

まず今回は彼らのファーストアルバムから。

 

Supertrampは、イングランド出身のロックバンドで、Rick DaviesとRoger Hodgsonが中心となって結成され、1970年にファーストアルバムをリリースしました。アルバムリリース時のメンバーは以下の通り。
・Rick Davies:キーボード、ヴォーカル
・Roger Hodgson:ベース、ギター、フラジオレット木管楽器)、ヴォーカル
・Richard Palmer:ギター、ヴォーカル
・Robert Millar:ドラム

ギター担当のRichard Palmerは、その後"Richard Palmer-James"として、キング・クリムゾンの楽曲の作詞を行っていたことで知られている人です。

 

Supertramp / Supertramp

 

Side one
1. Surely
2. Long Road
3. Aubade / And I Am Not Like Other Birds of Prey
4. Words Unspoken
5. Maybe I'm a Beggar
6.  Home Again
Side two
7. Nothing to Show
8. Shadow Song
9. Try Again
10. Surely (reprise)

 

全ての曲は、DaviesとHodgsonとPalmerによる共作となっていますが、曲によって主たる作曲者は異なっているように思われます。アルバムの最初と最後に配された「Surely」はいかにもHodgsonらしいメロディかなと思いますし、ブルース色の濃い「Long Road」やDaviesが一部リードヴォーカルを取る「Nothing to Show」などはおそらくDaviesの作曲じゃないかと思います。

全般的にはHodgsonの色が濃いように思いますが、フォークとブルースをベースとしたプログレッシヴロックといったイメージの作品になっています。特に12分に渡る大作「Try Again」などはピンク・フロイドのようなブルース基調のサウンドにドリーミーなフォーク感覚がブレンドされた曲になっています。ただこの曲、途中にインプロヴィゼーションの部分が挿入されていて、この辺は当時人気だったキング・クリムゾンなどの影響を受けているようなのですが、このアイディアはあまり成功しているようには思えません。当時の流行りを取り入れたという点は理解できますが、ややオリジナリティに欠ける感じでしょうか?後の彼らの楽曲を知っている人であれば、「Supertrampのプロトタイプのサウンド」として評価されるとは思いますが。

 

結局のところ、このデビューアルバムは商業的には成功しなかったようで、Wikipediaによればチャートへのランクインも無かったようです。後にバンドがアメリカで人気が出た1977年になってようやくアメリカでも発売されたアルバムとなっています。

個人的に好きな曲は「Surely (reprise)」。序盤のHodgsonによる歌パートの後に少しのインターバルをおいて始まるバンドによるインストはドラマチックで聴きごたえがあります。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com