Asiaを脱退したギタリストのSteve Howeが同じくギタリストで元GenesisのSteve Hackettと共に結成したバンドがGTR。有名バンドのギタリスト二人がメインのバンドということで当時は結構話題でした。残りのメンバーは、ヴォーカルにMax Bacon、ベースにPhil Spalding、そしてドラムにJohnathan Moverで、キーボード奏者不在のバンドでしたが、ギターシンセによるシンセサウンドも使っていました。
彼らのデビューアルバムでかつ唯一の作品がバンド名をタイトルとした GTR 。この曲「When The Heart Rules The Mind」は、シングルカットされ、全米では20位以内に入るスマッシュヒットとなりました。アルバムにはこの曲のようなポップナンバーだけではなく、それぞれのギタリストの個性が出たソロパフォーマンスなども収録されていて、当時のことなのでサウンドが軽いという点が今聴くとちょっと違和感がありますが、なかなか聴きごたえあるアルバムだったと思います。
GTR / GTR
でもGTRの代表曲といえばやっぱりこの曲でしょう。
イントロがAsiaの「Heat Of The Moment」を意識している感じで、ヒット狙いが見え見えですが、起伏に富んだ構成と、二人のSteveそれぞれの特徴を出したギタープレイが印象的です。
こちらはヴィデオクリップ。ギターの目立った部分はSteve Howeが弾いているのが分かります。
バンド自体はセカンドアルバムの構想時点で、HoweとHackettの意見の相違により自然消滅のような形になってしまいましたが、こういうスーパーグループは、2作目でズッコケるケースもよくあるので、これはこれでよかったのかも知れません。
