Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Prefab Sprout 「Goodbye Lucille #1」

イギリスのバンド Prefab Sprout の1985年のアルバム Steve McQueen は名盤として名高いですが、私も大好きな作品です。(当時アメリカでは、アルバムタイトルが実在の人物の名前ということで Two Wheels Good というタイトルで発売されました)

特にSide 1収録の6曲は、個々の曲の魅力、その並び順も含めて、素晴らしいポップソング集と思っています。アルバムの全ての作曲を手掛ける Paddy McAloon は、優れたソングライターとして評価が高いですが、彼の楽曲の中でもこれらは格別です。

Prefab Sprout / Steve McQueen

 

その6曲の中でも私が一番好きなのがこの「Goodbye Lucille #1」。シングルでリリースされた際には「Johnny Johnny」と改題されています。歌詞には「Lucille」という女性の名前は一切出てこないのですが、タイトルの由来は(おそらく)Lucille という女の子に振られた Johnny という男の子 に向けて話しかけているような歌詞の内容から来ているのだと思います。

後に発表されたアコースティックバージョンでは3拍子になっていて、実はこれがオリジナルらしいのですが、アルバムに収録された4拍子のバージョンのほうがしっくりきます。歌メロだけでなく、イントロにキラキラと散りばめられたギターのアルペジオ、Wendy Smith の儚げなヴォイス、プロデューサーのThomas Dolbyによる空間を演出するキーボードとサウンドミックスどれもが見事に調和している名曲です。

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こちらはヴィデオクリップ。音はモノラルですね。

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