Moonshine+

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Mike + The Mechanics 「The Living Years」

ジェネシスのベース/ギター奏者のMike Rutherfordが中心となって結成したポップロックバンド Mike + The Mechanics が1988年にリリースした彼らの最大のヒットアルバム Living Years のタイトル曲(曲名はTheが付いて「The Living Years」)。この曲もシングルとして大ヒットしました。

曲はRutherfordとバンドメンバーではないもののRutherfordと多くの曲を共作している B. A. Robertsonによるもの。作詞はRobertsonで、自分の父親の死に向き合ったときの想いを綴っています。同時期にRutherfordも父親を亡くしたそうで、その事実を二人で共有したことがこの曲を制作するきっかけになったとのこと。

 

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この曲で特徴的なのはRutherfordのディレイを掛けたミュートギターで、同様の演奏はジェネシスの「Follow You Follow Me」でもを披露していて、Rutherfordの得意技といってもいいかも。ただしジェネシスらしさを感じるのはその程度で、全体的にはソフトなシンセパッドで空間を埋めるいかにも1980年代っぽいサウンドです。

そしてサビでは合唱隊のコーラスを大きくフィーチャー。合唱隊のコーラスをいれるという手法はフォリナーが「I Want To Know What Love Is」で取り入れて成功していますが、この曲もコーラスが抜群の効果を出しています。この曲では歌詞の内容も相まって感動的なフレーズに仕上がっています。(歌詞の内容はここでは触れませんが、歳を重ねるほどに沁みてくる歌です)

 

こちらはヴィデオクリップ。
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ヴォーカルはPaul Carrack、ヴィデオクリップでシンセを演奏しているのはバンドメンバーのAdrian Leeともう一人のヴォーカル担当のPaul Young。2人ともヤマハDX7を演奏しているのが時代を感じさせますね。

 

Mike + The Mechanics / Living Years