Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

キーボードソロがある曲(その10):Genesis 「Follow You Follow Me」

1978年のGenesisのアルバム ... And Then There Were Three ... からシングルヒットにもなった曲です。

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前作 Wind & Wuthering を最後にギタリストのSteve Hackettが抜け、Tony Banks、Phil Collins、Mike Rutherfordの3人体制となったGenesisですが、正直このアルバムは地味な印象です。まだポップ化路線に進むことに迷いが見られるような曲が多いのですが、この「Follow You Follow Me」は、アルバムの中でも最もポップなメロディとシンプルな構成の曲となっていて、シングルヒットしたことを受け、今後のバンドの方向を定めるきっかけになった曲だと思います。

でもポップだからと言って平凡な曲というわけではなく、メンバーの個性は十分に感じられます。特にイントロから流れるRutherfordのディレイを通したミュートギターは非常に特徴的なものでアイディアが光ります。(後にRutherford自身のソロ作品「The Living Years」でも同様のギターサウンドを聴くことができます。)

キーボードソロに関しては、間奏部でBanksがシンセサイザー(ビデオクリップを見る限りはおそらくARP 2600)をソロ演奏しています。特にテクニックを誇示するわけでなく、わかりやすくメロディックなプレイになっていますが、いかにもTony Banksといった感じの音色とフレーズだと思います。ビデオクリップでは最後の方のフェードアウトが早いですが、アルバムに収録されたトラックではフェードアウトの最後でもう一度ソロがちょびっと入ります。

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Genesis / ... And Then There Were Three ...