Asiaの1983年リリースのアルバム Alpha 収録の曲「The Smile Has Left Your Eyes（邦題：偽りの微笑み」。
Asiaの曲の多くはポップな歌メロがベースとなっていて、そのままだとごく普通のポップスになってしまいそうなところに、Geoff Downesのキーボード群を中心としたシンフォニックな演奏を乗せることで独自のサウンドを作りだしていて、それが当時は新鮮でした。Asiaのアルバムで一番売れたのはファーストアルバムなのですが、セカンドアルバムである Alpha では前作よりもさらに分かりやすい形で、彼らならではのシンフォニックポップを完成させていたと思っています。（ただし、1曲目の「Don't Cry」だけはちょっと安直な気がしていますが・・・）
この曲「The Smile Has Left Your Eyes」は3分強の長さのパワーバラードなのですが、演奏部分はキーボードとシンセを中心にしたクラシカルなフレーズが満載されている曲です。今だったらサンプラーなどを使ってリアルな音色で演奏ができるところなのでしょうが、アナログシンセ主体の当時のサウンドは今聴くと逆に味があっていい感じです。
こちらはヴィデオクリップ。映像の中でGeoff Downesが弾くキーボードはおそらくエレピとProphet 5、左手にはフェアライトCMIも見えていますね。
Asia / Alpha
