Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

イノトモ 「道」 (2004)

今回は2004年の曲から。

イノトモさんのアルバムを最初に聴いたのは、弾き語りタイプの曲を収録したミニアルバム やさしい手。だったのですが、この時期、個人的にこういったアコースティックで弾き語り風の音楽に興味を持った時期だったこともあり、すっかりお気に入りになりました。

この「道」は2004年にシングルとしてもリリースされた曲。ですが、私が好きなのはアルバム に収録された「宅録バージョン」のほう。イノトモさんのアルバムには自宅で録音された曲が収録されることが時々あったりするのですが、文字通りアットホームな雰囲気がイノトモさんの飾らないやわらかな音楽にはふさわしいです。

ギターとベース、そしてハーモニカはイノトモさん自身の演奏。シングルバージョンには無い間奏部のハーモニカソロがイイ感じです。

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イノトモ / 夢

 

ちなみにシングルバージョンはこちら。

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最近の曲からいろいろ

今回は5曲。ジャンルがばらばらです・・・。コメントもザックリめで。

 

Jon Anderson & The Band Geeks 「Shine On」

元Yesのヴォーカル Jon Anderson が最近のライブで帯同している The Band Geeks と意気投合して作り上げたアルバム True が8月23日にリリースされるとのこと。そのアルバムから先行リリースされたのがこの曲「Shine On」。

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The Band Geeksのことは一度ブログで取り上げました。

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Yesのレパートリーをほぼ完璧に再現できる実力を持つオタクバンドとAndersonのコラボでどんなアルバムに仕上がっているかが楽しみです。

 

筋肉少女帯 「医者にオカルトを止められた男 」

これはMVとしてめっちゃオモシロイです。途中にラップを挟んだりして今風になっていますが不変の大槻ケンヂワールド。続編があるのか分からないですが、続きを聴いてみたいです。

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Joint Beauty 「東京Friday Night (feat. 花澤香菜 & Mori Calliope)」

この曲もMVがお気に入り。トラックメーカーのJoint Beautyが花澤香菜さんとラッパーのMori Calliopeさんを起用したおしゃれな曲。

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MVはイラストレーターのあべしおりさんが名古屋造形大学のメンバーと共に制作したものとのこと。

 

日向文 「ウェンズデー」

シンガーソングライターの日向文さんの新曲。最近の日向文さんの曲のアレンジを手掛ける「わんにゃんぱあく」さんのサウンドが個人的には気に入っていて、日向文さんらしい詞の世界は結構生々しいのですが、チルなアレンジを施して浮遊感のある曲に仕上がっています。

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パスピエ 「避雷針」

パスピエの新曲は歌メロが素敵。アレンジは凝っていますがストレートなサビメロがいいです。イントロのシンセパッドの音も気に入りました。

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Local Bus 「Whistle Blow」 (2003)

Local Busといえば「桜見丘」が最も知られた曲かなと思います。だいぶ前ですがこのブログでも取り上げました。

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Local Busの音楽は、ヴォーカル/作曲の野見山睦未さんの美しいヴォーカルと、フォーキーでポップさも兼ね備えたメロディに、ギター/編曲のながしまけいじさんの少し実験的なアレンジが特徴で、メジャーな活動は短かったものの個人的には好きな曲が多いです。

 

「Whistle Blow」は、2003年リリースのミニアルバム エイト・トゥリーズ・マウンテン 収録の曲。作詞は野見山さんと鈴木祥子さんとの共作。効果音的なシンセが散りばめられたサウンドなのにアコースティック感が漂うトラックに、野見山さんのヴォーカルが乗ってドリーミーで魅力的な曲となっています。

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Local Bus / エイト・トゥリーズ・マウンテン

 

これはオマケ。2022年11月に実施されたライブの映像。

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長谷川都 「はなうた~明日が思い出になるまえに~」 (2002)

シンガーソングライターの長谷川都さん(現:入倉都さん)のセカンドアルバム 折々 の1曲目に収録された曲。2002年の作品です。

長谷川都さんのアルバムのうちメジャーレーベルからリリースされたものは、サブスクで聴くことができなくて、YouTubeにもこの曲がアップされているのもこれくらいしかないので、耳に届く機会が非常に少ないのが残念なのですが、この曲「はなうた~明日が思い出になるまえに~」は素晴らしい曲だと思います。

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ゆったりとうねるようなメロディラインにのせて、思いをめぐらしながら恋人の家へ向かう様子が歌われる歌は平凡であっても暖かみを感じられて、聴いていて気持ちいいです。長谷川都さんのすこしひきずるような甘めのヴォーカルもこの曲にはよく合っていると思います。

歌詞の2コーラスめに登場する「中古レコード屋から なつかしいメロディ」や「いくつかのドレミたちが ぼくを助けて」というフレーズから、サビ前の「すばらしき日々を ルルル はなうたにのせて」という流れが個人的には好きなところ。

上記のYouTube動画のコメント欄にも「名曲」という言葉が出てきますが、たしかに。私も同意です。

 

長谷川都 / 折々

坂本真綾 「birds」 (2001)

坂本真綾さんの2001年リリースのミニアルバム イージーリスニング は、全曲の作曲が菅野よう子さんというのは変わらないですが、アレンジを「hog」というクリエイター集団が担当していることになっていて、エレクトロニック色の強いサウンドが特徴でした。(曲のクレジットも「サカモトマーヤ」や「カンノヨウコ」という表記になっていました)

一種の企画アルバムといった形式のアルバムで、アニメ作品等のタイアップは一切ないのですが、個人的にはお気に入りで、「inori」や「blind summer fish」そしてこの「birds」など、好きな曲が多いです。

 

「birds」はアルバムの最後に配された曲で、かなりドラマチック。シンセ中心のヴァース部分とエレクトリックギターが炸裂するコーラス(サビ)のコントラストが見事。菅野よう子さんらしいメロディラインと坂本真綾さんが書くエモーショナル歌詞とが絶妙にマッチしています。イントロとアウトロがイーリアンパイプ風のシンセ音になっているのも個人的には惹かれるポイントです。

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坂本真綾 / イージーリスニング

SAKANA 「BLIND MOON」 (2000)

SAKANA / BLIND MOON

ヴォーカル/ギターのPocopenさんとギターの西脇一弘さんによるユニットSAKANAが2000年に発表したアルバム BLIND MOON 。ほとんどが Pocopenさんと西脇さんの二人だけによるアコースティックギターだけの演奏で、まるで小さな部屋でのライブのようなエフェクト類も極力排した生々しいサウンドと、Pocopenさんが書くイマジネーション溢れる歌詞がとても印象的なアルバムです。私はSAKANAの作品は後期のものしか知らないのですが、彼らの作品の中でも最もシンプルなスタイルの演奏なのではないかと思います。

 

このタイトルトラックは西脇さんの作曲。ブルージーなギター演奏にPocopenさんの独特なクセがあるヴォーカルが乗るだけで、SAKANAの音楽世界に引き込まれてしまう魅力があります。

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この曲、特に3分21秒あたりから始まる間奏部でフェイクするPocopenさんの歌唱がお気に入りです。

 

これは2018年のライブ映像。

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空気公団 「レモンを買おう」 (1999)

個人的なことになりますが、1999年頃というのは購入するCD枚数が洋楽よりも邦楽(J-Pop)のほうが多くなった時期でした。邦楽の取っ掛かりはサイズ、ザバダック遊佐未森さんあたりだったのですが、1990年代後半には(ややマイナーな)女性シンガーソングライターの作品、そして2000年前後にはインディーズの音楽を多く聴くようになりました。インディーズの音楽といっても女性ヴォーカルのアコースティック色の強いフォーク/ポップを基本としたものが多かったのですが、そのきっかけとなったのが空気公団でした。

空気公団 / くうきこうだん

これは1999年にリリースされた空気公団のファーストアルバムで、過去にカセットテープで頒布していた自主制作の音源を中心に収録した作品となっています。自主制作のため、録音自体はかなりラフでモノラルのものもあったりしますが、シティポップの基礎となった1970年代のバンドサウンドに通じる素朴でやわらかなポップソングが多いです。

曲の大部分はヴォーカルの山崎ゆかりさんの作詞・作曲で、これは現在の空気公団と変わりありませんが、この時期はギター・ベースの戸川由幸さん、キーボードの小山いずみさん、石井敦子さんの4人編成のバンドとしての色合いが濃いサウンドとなっています。

「レモンを買おう」は、アルバム くうきこうだん 収録の曲の中でも個人的にお気に入りの曲。山崎ゆかりさんの薄明りの朝の空気を感じさせる歌に続くオルガンソロとギターソロがイイ感じです。

2010年にリリースされたベストアルバム ぼくらの空気公団 にもこの曲がセレクトされています。(こちらはサブスクでも聴くことができます)

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