Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

空気公団 「レモンを買おう」

個人的なことになりますが、1999年頃というのは購入するCD枚数が洋楽よりも邦楽(J-Pop)のほうが多くなった時期でした。邦楽の取っ掛かりはサイズ、ザバダック遊佐未森さんあたりだったのですが、1990年代後半には(ややマイナーな)女性シンガーソングライターの作品、そして2000年前後にはインディーズの音楽を多く聴くようになりました。インディーズの音楽といっても女性ヴォーカルのアコースティック色の強いフォーク/ポップを基本としたものが多かったのですが、そのきっかけとなったのが空気公団でした。

空気公団 / くうきこうだん

これは1999年にリリースされた空気公団のファーストアルバムで、過去にカセットテープで頒布していた自主制作の音源を中心に収録した作品となっています。自主制作のため、録音自体はかなりラフでモノラルのものもあったりしますが、シティポップの基礎となった1970年代のバンドサウンドに通じる素朴でやわらかなポップソングが多いです。

曲の大部分はヴォーカルの山崎ゆかりさんの作詞・作曲で、これは現在の空気公団と変わりありませんが、この時期はギター・ベースの戸川由幸さん、キーボードの小山いずみさん、石井敦子さんの4人編成のバンドとしての色合いが濃いサウンドとなっています。

「レモンを買おう」は、アルバム くうきこうだん 収録の曲の中でも個人的にお気に入りの曲。山崎ゆかりさんの薄明りの朝の空気を感じさせる歌に続くオルガンソロとギターソロがイイ感じです。

2010年にリリースされたベストアルバム ぼくらの空気公団 にもこの曲がセレクトされています。(こちらはサブスクでも聴くことができます)

www.youtube.com

 

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