1998年に発表された台湾のシンガーソングライター陳綺貞のデビューアルバム 讓我想一想 に収録の「天使」。特にシングルになったり、ヴィデオクリップが作られたりしたわけではないですが、個人的に好きな曲なので。
このアルバムはデビューアルバムということで、まだ試行錯誤の部分はありますが、全体的にブリティッシュフォークやチェンバーポップの雰囲気が強く感じられるサウンドが特徴の作品でした。次作以降の方向性とはちょっと違うのですが、これはこれで統一感のあるアルバムだと思っています。
この曲「天使」はこのアルバムの特徴をよく表している曲で、ほの暗い部屋の中でのつぶやきのように響くサウンドが魅力的です。背後で聴こえるフリューゲルホルンがいい味出しています。メロディとアレンジがちょっとキング・クリムゾンの「風に語りて」に似ているのもその線を狙ったのかもしれません。
こちらは2015年にリリースされたライブアルバム 時間的歌:巡迴演唱會の音源。フリューゲルホルンの部分はエレクトリックギターで演奏されています。
陳綺貞 / 讓我想一想