昔は新しいアーティスト、音楽を探してCDショップによく通いました。特にそのお店がプッシュするインディーズアーティストを紹介するコーナーがあって、そこでCDを試聴して、好みの音楽を見つけていました。ちょうど2000年前後の話です。今ではCDショップも減って、そのようなことをすることもほとんど無くなってしまいましたが、ORANGE CUBEもそういったインディーズアーティストのCD紹介コーナーで出会ったバンド。たぶん大阪の梅田タワーレコードにあった関西発インディーズ紹介コーナーだったと記憶しています。で、最初に聴いたのがこの3曲入りシングル BICYCLE ABOVE THE SEA でした。
ORANGE CUBE / BICYCLE ABOVE THE SEA ～海を越えて自転車は走る～
バンドが指向するのは典型的な「ギターポップ」って感じのサウンドなのですが、楽曲にテルミンを使ったりするところがユニークなところでした。ヴォーカルはキーボード担当の三澤香織さんで、彼女のキュートなヴォイスが特に魅力的です。三澤さんはバンド脱退後、KAO名義でシンガーソングライターとして活動していましたが、個人的にはORANGE CUBE時代のほうがより惹かれます。
このシングルの1曲目は、キャッチーでおそらくバンドの代表曲でもある「See-Saw-Girl」で、この曲も好きなのですが、当時は3曲目に収録された「Letter's Again」が特に好きで良く聴いていました。
ORANGE CUBEの作品は、20年以上前のインディーズでCDリリースも少ないバンドなので、サブスクでは聴けないだろうと思っていたんですが、実は全作聴けるみたいです。YouTubeでも聴けるみたいなので、この機会にご紹介しておきます。
淡々としながらも、青春の１シーンを切り取ったような歌詞が印象的です。
1曲目の「See-Saw-Girl」はとびきりキャッチー。これもいい曲です。
